平成29年度の衛生行政報告例の母体保護統計
「平成29年度衛生行政報告例の概況」が2018年10月25日に発表されました。
平成29年度の人工妊娠中絶件数は164,621件で、前年度に比べ3,394件(2.0%)減少した。女子人口(15~49歳)千対の人工妊娠中絶実施率は6.4(前年は6.5)だったとされている。
ただし、女子人口(15~44歳)千対で換算した人工妊娠中絶実施率は7.7です(中絶総数164621件から45~49歳の1363件、50歳以上11件と不明28件を除いた163.219を、母体保護統計で用いられた15~49歳の人口25,730,000から45歳以上の女子人口4,680,000をひいた21,050,000で割った数値)。海外の統計では通常44歳までの女性の人口比で中絶率を出しているので、こちらの方が世界の統計と比較する際に有益な数値になるでしょう。こうやって比べると、結果的に日本政府の統計は「日本の中絶率は低い」方向に操作されてしまっていますね。