リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

若い子だちがちゃんと避妊するようになったため10代の妊娠率が下がったというアメリカの調査結果が,American Journal of Public Healthの2007年1月号で発表される。
http://www.ajph.org/cgi/content/abstract/AJPH.2006.089169v1?maxtoshow=&HITS=10&hits=10&RESULTFORMAT=&author1=santelli&searchid=1&FIRSTINDEX=0&sortspec=relevance&resourcetype=HWCIT

Guttmacher Updateのメルマガによると,John Santelli他によるこの調査結果「米国の青少年妊娠率の最近の減少を説明する:禁欲と避妊使用の向上による寄与度(“Explaining Recent Declines in Adolescent Pregnancy in the United States: The Contribution of Abstinence and Improved Contraceptive Use”)では,「最近のアメリカの10代の妊娠率が低下した理由のうち,86%は避妊使用率が向上したためであり,性行動を延期したためというのは少数(14%)に留まった。」としている。

こうした調査の一方,アメリカのプロライフ派は,10代の妊娠を防ぐためには「禁欲・節制」しかないと強調し続けている。