リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ベトナム人実習生の「堕胎容疑」問題について

本国では合法的な中絶薬 リプロダクティブ・ヘルス&ライツを日本は認めないのか! 妊娠に気づいたとき、彼女はいったいどんな気持ちになったのだろう……。22歳のベトナム人実習生が、「堕胎薬」を服用して「堕胎」した胎児を遺棄したとして逮捕された。 https…

日本政府「第4回世界女性会議並びに北京宣言及び行動綱領採択25周年における包括的政府報告」

「産むリプロ」にしか興味のない日本政府 第4回世界女性会議並びに北京宣言及び行動綱領採択25周年における包括的政府報告で「リプロダクティブ・ヘルス」に触れているのは、「11.女性及び女児の健康上の成果を高めるために帰国では過去5年間にどのような施…

昨日の分に書き落としたので……日本の中絶問題を考える際の必読本(!……と,わたしは思っている)の翻訳出版の話が進みそうで喜んでいる。4年前に,「博論を出したら訳させて」と著者にお願いしていた本なのだが,ここにきて複数の方から「この本を訳したい…

無事,中絶問題研究会の立上げ……と,あいなりました。さて,サイトを作らねばと思ったものの,なかなか時間が取れず……少しお待ちくださいませ,です。

若い子だちがちゃんと避妊するようになったため10代の妊娠率が下がったというアメリカの調査結果が,American Journal of Public Healthの2007年1月号で発表される。 http://www.ajph.org/cgi/content/abstract/AJPH.2006.089169v1?maxtoshow=&HITS=10&hits=…

中絶について考えるページに,昨年の学会発表「中絶手法の改善と中絶観」の資料をアップロードしました。今さらながら……ですけれども。

河北新報ニュース(http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/12/20061201t11026.htm)に載っていた話です。 安心して出産できる体制を整えようと、宮城県石巻市の石巻赤十字病院と市内の4つの産婦人科診療所が、新生児治療の連携を強化する協定を結んだ…

12月1日は世界エイズデーだったが,近頃WHO(世界保健機関)が発行した新家族計画ガイダンスでは,HIV感染者が使える避妊法にIUDを挙げるなど,新たな指導方針が盛り込まれた。他にも,うつ病患者のホルモン避妊薬の使用も認められた。詳しくは→Development G…

Feminist Daily News Wire(November 30, 2006)によれば,最近,中絶が禁止されたニカラグアで,若い女性が妊娠の合併症で死亡し,中絶禁止法に反対する医師などから同法の見直しを求める声があがっている。 Many women’s rights advocates are arguing tha…

2006/11/20付のNewsdayによると,母親が25歳未満のときに生まれた子どもは他のきょうだいより長生きするという調査結果が出たという。次を参照→ http://www.newsday.com/news/health/ny-hsold204984034nov20,0,2401733.story高齢出産したわたしの娘は短命な…

asahi.comの記事によれば,奈良県では,意識不明の重体になった妊婦が県内外の病院をたらい回しにされたあげく,出産後に死亡した今年8月の事件を受けて,来月の定例県議会に提出する特別会計補正予算案で,高度な治療を必要とする母子を受け入れ可能な「総…

讀賣新聞のサイトによれば, 赤ちゃんが生まれる前に父親を特定する「出生前親子鑑定」について、日本人類遺伝学会と日本遺伝子診療学会は20日、裁判所の命令など法的な措置を除き、鑑定に必要な妊婦からの羊水採取を実施しないよう求める要望書を、日本産…

ALL ABOUT JAPANで「実は増えている! 40歳代の中絶」という記事を見つけました(ガイド:大庭ナナコさん,掲載日:2006年10月30日)。以下は要旨です。 平成17年の出生数は106万2604人、前年の111万721人より4万8117人減少し、少子化が進行する一方,年間約…

第一回中絶問題研究会(仮称)を開催することにいたしました。 日時:12月17日(日)午後2時間ほどを予定(都合のよい時間帯をお知らせください)場所:金沢市内(若干名なら金沢市立泉野図書館を予定)発表者:Mさん「中絶の現状」,塚原久美「中絶という罪…

アメリカの部分出産中絶法,最高裁口頭弁論に関する記事を以下にクリッピングしました。http://www.actiblog.com/okuminclippin/20451

昨日(2006/11/15)付でasahi.comのサイトに載っていた緊急避妊薬ノルレボ(NorLevo)に関するニュースから,ご紹介します。 コンドームの破損などで避妊に失敗したとき、その72時間以内に服用すれば妊娠の可能性を低くできる「緊急避妊薬」の臨床試験(治験)…

中国で唯一の英文全国紙China Dailyによれば,1970年代からひとりっこ政策(one-child policy)を実施してきた中国の主な推進策は,2人以上産んだカップルへの「罰金」だった。だが今度は,ひとりっこもしくは女の子2人だけのカップルに対して,年間78ドルの…

先に入手できた『更年期の真実』から読み始めた。寺澤恵美子さんと山本博子さんのお二人は,訳者あとがきでこの本を次のように紹介している。 更年期に関しては,数多くの書籍が出版されているが,医師が書いた者や当事者の女性が書いたものでも,医学的・身…

朝日新聞11月9日のasahi.comに,「熊本の病院が「赤ちゃん引き取りポスト」 賛否両論」という記事が掲載されていた。 熊本市の慈恵病院(蓮田晶一院長)が、様々な事情で子育てができない親が乳児を託す「赤ちゃんポスト」の導入を決めた。「こうのとりのゆ…

讀賣新聞の「ES細胞研究推進派が勝利…住民投票でも保守敗北」という記事で,サウスダコタ州の“ロウ判決以後のアメリカで初めての中絶禁止法”が棄却されたことが,ついでのように扱われていました。 【ロサンゼルス=古沢由紀子】中間選挙が行われた7日、…

「子宮手術、出血止まらず死亡 慈恵医大医師ら書類送検…業務上過失致死容疑」との記事を読売新聞のサイトで見つけました。 東京慈恵会医大付属病院(東京都港区)で2003年12月、子宮の手術を受けた同病院の女性医師(当時38歳)が死亡した事故で、警…

サウスダコタの中絶禁止法のゆくえが気になってます。CNNのサイトにあったニュースでは,民主党優勢の雰囲気。政権が変わったら,またしてもアメリカの中絶への方針はころっと変わるんでしょうけどね。今回の勢力争いは次の大統領選と,未来のリプロ政策にど…

女性が死の危険に瀕している場合を除き,すべての中絶を禁止したサウスダコタ州法は,プロチョイスの反対によって8月の施行が延期され,来る11月7日に住民投票に付されることになっている。だが,the Washington Timesによると,州民の過半数がこの法案を支…

おまたせしました! 2006年10月8日:SOSHIREN 女(わたし)のからだから合宿 分科会「ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて」の報告です。ネット版では念のために名前を伏せておきますが,差し支えないようでしたらお知らせください(>報告者のみなさま) 合宿2日目…

2006年10月27日付のThe Timesによれば,イギリスの高名な産婦人科医や心理学者たちが,中絶は女性のうつのリスクを高めると主張し,話題になっている(以下参照)。中絶の心理的ケアがおろそかにされている日本人からすれば,女性の精神的健康に関心が寄せら…

Nature No.442/10, August 2006に,卵子のドネーションに関する倫理問題を扱った記事が2本載っていたことを連れあいから教えてもらいました。 SPECIAL REPORT: Ethicists and Biologists ponder the price of eggsHealth Effects of egg donation may take …

2006/10/8の私のからだから合宿で,いくつか重要な質問を受けました。なかでも非常に問題を感じたのは,「製薬会社を儲けさせるだけで女性の健康にとっては害がある」――言い換えれば「ミフェプリストン(RU-486)は危険」だと誤解されていることです。もちろ…

2006/10/8に私のからだから合宿で発表した際の資料の残りです。引用の際には,以下の発表資料であることを明記してください。参照(1), (2) SOSHIREN主催 女のからだから合宿 Oct 8, 2006 分科会「ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて」 発表題目「中絶という罪の構築…

2006/10/8に私のからだから合宿で発表した際の資料の一部です。引用の際には,下記の発表資料であることを明記してください。 SOSHIREN主催 女のからだから合宿 2006年10月8日 分科会 ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて 発表題目「中絶という罪の構築」 金沢大学大…

以下は2006/10/8にSOSHIREN主催の私のからだから合宿 で発表した際の資料の一部です。引用の際には,下記の発表資料であることを明記してください。 SOSHIREN主催 女のからだから合宿 2006年10月8日 分科会 ザ・中絶〜嘘と沈黙を超えて 発表題目「中絶という…