リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

MRI(磁気共鳴画像装置)とNMR(核磁気共鳴装置)は同じものなのだと,先日の整形外科の放射線技師の方が教えてくれました。同じものだなんて考えてもいなかったので,ちょっとびっくりしました。家に帰ってきてから,じつはMRIとNMRは原理は一緒だけれど精度が異なるのだと知りました。

NMRというのは,分子間の距離まで見えてしまうそうです。でも,臨床ではそこまで必要がない。だから,あえてピンとをぼかすことで「身体の状態」を把握できるようにするのだとか。

人間の身体のみならず,行為や社会現象についても,同様にピンとを合わせたり,ずらしたりすることが必要かもしれません。

中絶問題について,全世界レベルで考えるのと,日本社会で考えるのと,家族やカップルの範囲で考えるのと,個人レベルで考えるのでは,まったく話が違います。

わたしは,マクロよりもミクロを指向していきたい……と基本的には思っているけれど,時にはマクロの視点をもって考え直してみたら,ぜんぜん別の世界が開けてきそうです。そして,最終的には自分が見たいものにピンとを合わせる。それがうまくできてないから,わたしはなかなか論文を書けないのかもしれないけれども。