遅ればせながらこの本の存在に気づいて、本日入手。副題は「女と科学言説」。
M.ジャコーバス、E.F.ケラー、S.シャトルワース編
田間泰子・美馬達哉・山本祥子完訳
オビは次のとおり。
揺れ動く女の「身体」
医学、文学、人類学――科学の視線によって意味づけられ、つくりあげられてきた女の「身体」。その西洋近代科学の権力力学を明らかにする。
田間さんの解説の冒頭は次のとおり。
本書は、女性の身体をめぐる西洋近代科学のポリティクス――権力の力学――についてのエッセイ集である。おさめられたエッセイは、女性の身体について西洋近代科学(特に医学)がつくりだした言説、それら特権的知と産業資本主義や白人中産階級など社会経済的要因との密接な関係、そしてその実際的な効果を明らかにしている。
私なりにひとことで言えば、フェミニスト身体論です。ここのブログに関心のある方は、第6章「フェミニズム、医療、出産の意味」だけでも、どうかお読みください。
ボディー・ポリティクス―女と科学言説 (SEKAISHISO SEMINAR)
- 作者: メアリージャコーバス,サリーシャトルワース,エヴリン・フォックスケラー,Mary Jacobus,Sally Shuttleworth,Evelyn Fox Keller,田間泰子,山本祥子,美馬達哉
- 出版社/メーカー: 世界思想社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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