リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

Sexual and Reproductive Health & Rights

SRHRについて気になる情報忘備録(と、情けない日本の人権状況の話)

上記ビデオを見ていて、 響いた言葉。“Denying safe abortions is a violence=安全な中絶を否定することはそれ自体が暴力です,” said Dr. Mabel Bianco, the President and Founder of the Foundation for Studies and Research on Women.

Biancoさんが強調しているとおり、「包括的な性教育と中絶を予防するための避妊、不要な死を防止するための安全な中絶が必要」なのはもちろんなんだけど、そのために日本ではまず人権としてのSRHRの概念を広く知らせるところから始めなければならない。手始めに教育や医療や法律の専門家に学んでもらう必要がある。他にも、heteronormative(ヘテロ関係を規範とした考え方)、LGBTQI(QはquestioningまたはQueer、IはIntersex)、reproductive justice(これは私の本でも取り上げてます)といったキーワードも落とせませんね。短いけど大切な要素が詰まっている記事でした。

とても長くて全部は見ていないのですが……見なくちゃ、どうにか、です、はい。

  • World Report 2019 by Human Rights Watch, Japan: Events of 2018

https://www.hrw.org/world-report/2019/country-chapters/japan?fbclid=IwAR3-N7jgpyMCXMd00z21xIfEej_H561V0wMosffxQO72e_6uJgOzF0prUmc#
最後のこれは、SRHRの話じゃないです。Lancet経由で見つけたHuman Rights Watchを見ていて気付いた各国情報。見てみたら、全然知らなかった話も書いてあって、「日本のこんなニュースが外国で知られているんだ!」とびっくり。

人権意識の低い国という面と、日本人が思っていなかったほど持ち上げられている話とで、痛しかゆしという感じでした。(でも、こと女性に関する話題については、やっぱりアカンですわね。)