日本産科婦人科学会の宣言(2022年7月15日公開)
『セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ普及推進宣言』
セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスとは、性と生殖に関する機能と活動過程のすべてにおいて、身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であることを指します。そしてセクシュアル・リプロダクティブ・ライツとは、すべてのカップルと個人が性と生殖に関して自己決定でき、そのために必要な情報や手段などを得ることができる権利です。この二つの概念は Sexual Reproductive Health / Rights(SRHR)として表現されます。
日本産科婦人科学会は、SRHRに関する活動方針を以下のように宣言するとともに、産婦人科医へのSRHRに関する研修の充実に努めます。
① セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスがすべての個人に確保されること、そしてセクシュアル・リプロダクティブ・ライツが基本的人権の一部であることを基本認識とします
② セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルスの向上と、セクシュアル・リプロダクティブ・ライツの確保を本会の基本方針の一つとし、わが国及び世界におけるSRHRに関する課題に対して積極的に関わります
③ SRHRの普及推進に尽力することで、わが国の社会のジェンダー平等の達成に貢献します
④ SRHRの侵害を含む、ジェンダー平等を阻害する課題が提起された場合には、専門学会として正面から対応します
2022年6月25日
公益社団法人 日本産科婦人科学会
リプロダクティブ・ヘルス普及推進委員会