リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

23歳母親、乳児殺害認める 羽田空港で出産、公園に遺棄

東京新聞 TOKYO WEB 2021年9月13日 11時30分 (共同通信

妊娠したことは罪ではない。中絶できなかったことも罪ではない。

判決が出て刑が確定したわけでもないのに、実名報道することも懲罰的すぎる。「乳児」と呼ぶのにも違和感がある。産んだ直後であれば「嬰児」が妥当だろう。「母親」と呼ぶのも違和感がある。なぜ女性だけが裁かれるのか。男には責任がないのか。なぜ中絶に至れなかったのか、どれほどの苦悩を抱えて半年以上も過ごし、孤立出産と殺害に追いやられたのか。妊娠継続の強制は拷問である。社会の側の罪も重いのではないか。

 2019年11月、羽田空港のトイレで出産直後の女児を殺害し、東京都港区の公園に埋めたとして、殺人と死体遺棄の罪に問われた神戸市西区の母親K被告(23)は13日、東京地裁(野原俊郎裁判長)の裁判員裁判初公判で「間違いない」と起訴内容を認めた。
 弁護側は、被告の当時の状況から「心から誰かを信頼し、相談することができなかった」として、情状酌量を求めた。
 起訴状によると、19年11月3日、羽田空港の多目的トイレで、出産したばかりの女児の喉にトイレットペーパーの塊を詰め込み、両手で首を絞めて殺害。港区立「イタリア公園」に女児を埋め、遺棄したとしている。

実名報道をイニシャルに変えました。

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