リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

同意なく中絶で被告に有罪判決

福岡 NEWS WEB 12月10日 20時34分

交際中に妊娠した29歳の女性に中絶薬を投与し、同意がないまま中絶させた罪に問われた35歳の被告に対し福岡地方裁判所は「動機や経緯は浅はかで、くむべき点はない」として執行猶予のついた有罪判決を言い渡しました。
宮若市の無職、濱村隆治被告(35)はことし6月、福津市で交際中に妊娠した29歳の女性に中絶薬10錠を投与して胎児を死亡させ、同意なく中絶させたとして不同意堕胎の罪に問われました。
裁判では女性の妊娠を知った被告が「別れられなくなる」としてインターネットで中絶薬を購入したことなどが明らかにされ、検察は「誰しもが模倣できる意味で、同種の犯行を防ぐために厳罰をもって臨むべきだ」として、懲役4年6カ月を求刑していました。
きょうの判決で福岡地方裁判所の神原浩裁判長は「被害者は被告を信じて出産準備を始めた矢先に不本意な堕胎を強いられ、その精神的苦痛は大きい。女性や胎児と向き合う努力をせず、心身を傷つけた動機や経緯は誠に浅はかで、くむべき点はない」と指摘しました。
その上で事実を正直に述べたことや、およそ550万円の損害賠償を支払う約束をしていることなどを考慮し、懲役3年、執行猶予5年の判決を言い渡しました。

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