リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

FIGOは中絶薬のオンライン処方と自宅中絶を全面的に解禁すべきだと言っている

2021年3月の声明 日本では今も知られていない……

FIGO endorses the permanent adoption of telemedicine abortion services | Figo
「声明:FIGOは遠隔医療による中絶サービスの恒久的な採用を支持します」


国際産婦人科連合(FIGO)は、2020年3月にコロナ禍のあいだは中絶薬のオンライン処方と自宅送付を行うことを奨励し、2021年3月にコロナ禍終了後もこの方法を恒久化すべきだとの声明を出した。この時に参照された9つの論文/文書の中身を知ると、中絶薬がいかに安全で確実だと見られているのかがわかる


欧州の調査結果:コロナ禍の間、自己管理による薬物中絶(自宅に薬を送付してもらい自分で服用する中絶方法)の依頼が激増したことは、遠隔診療モデルには需要があることを示している。このモデルを実施することで、薬による中絶へのアクセスを拡大できる可能性がある。
https://srh.bmj.com/content/47/4/238


オーストラリアの調査結果:遠隔医療による薬による中絶は、効果的で安全、かつ安価で満足のいくものであった。このサービスは、オーストラリアの中絶施設へのアクセスが限られている地域の女性に十分役立つものだったし、この方法は他の地域でも有益である。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29603139/


2020年の薬による中絶のセルフケア介入自己管理に関するWHOの勧告:WHOは、妊娠第1期(妊娠12週まで)の人は、医療従事者の直接の監視なしに、ミフェプリストンとミソプロストールの薬を自己投与することは可能だとして推奨している。
https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/332334/WHO-SRH-20.11-eng.pdf?ua=1


コロナ禍における妊娠12週までの自宅中絶に関する調査:ルーチンの超音波検査を行わない遠隔医療による中絶のモデルは安全で、有効性が高く、女性たちの受容性が高い。(超音波検査は「子宮内妊娠をしている」という誤診をすることがあり、ルーチンに用いるのは疑問。)https://srh.bmj.com/content/familyplanning/early/2021/02/04/bmjsrh-2020-200976.full.pdf


英国の中絶ケアガイドラインNICE:中絶を希望するあらゆる年齢の女性(若年含む)へのケアにつき、サービスを改善し、女性がアクセスしやすくすることを目的としている。また、女性が最も安全で効果的なケアを受けられるように、さまざまな妊娠周期の中絶への勧告も示す。
http://www.nice.org.uk/guidance/ng140


女性の健康を守るために、安全な中絶ケアを提供するためのエビデンスに基づいたベストプラクティスが必要であるという観点から、世界保健機関(WHO)が2003年に発行した「安全な中絶:保健システムのための技術・政策ガイダンス」の第2版(2012年)https://apps.who.int/iris/bitstream/handle/10665/70914/9789241548434_eng.pdf?sequence=1


中絶規制の厳しい中南米女性の薬による中絶の経験:女性たちは、MAの安全性と有効性だけでなく、プライバシー保護や、他の中絶方法よりも痛みが少なく、簡単で、安全で、実用的で、費用がかからず、より自然で、トラウマにならず、手術を避けられることなどを重視している。
https://doi.org/10.1186/1742-4755-9-34


にクリニックでの診察が困難な患者にとって、非常に受け入れやすい、価値ある、プライベートで便利でよりアクセスしやすい選択肢である。ほとんどの患者が、将来的にこの経路を再び選択すると回答。
https://srh.bmj.com/content/early/2021/02/17/bmjsrh-2020-200954


産科と婦人科の健康成果を改善するためのテレヘルスの介入に関するシステマティックレビュー:遠隔医療による介入は、産科転帰、周産期の禁煙、母乳育児、薬による中絶サービスへの早期アクセス、およびハイリスク産科のスケジュール最適化の改善をもたらした。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31977782