リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

医療機関ごとの出産費用・分娩実績が一目瞭然、厚労省が比較サイト開設へ…値上げの歯止めも狙い

讀賣新聞 2024/02/24 22:00

医療機関ごとの出産費用・分娩実績が一目瞭然、厚労省が比較サイト開設へ…値上げの歯止めも狙い : 読売新聞


遅きに逸した感もあるが、やらないよりはマシ。放っておいたら、まだまだ値段が吊り上げられるに違いないから。物価高になったなんて、つい最近のこと。なにしろ私の試算では、1980年代の料金と出産数をかけたものは、現在の料金と出産数をかけたものにほぼ等しい。

医療機関ごとの出産費用・分娩実績が一目瞭然、厚労省が比較サイト開設へ…値上げの歯止めも狙い


 厚生労働省は今春に、各地域の医療機関ごとに出産費用や 分娩ぶんべん 実績などのデータを比較できるサイトを開設する。算出方法に不透明さが指摘される出産費用を可視化することで、妊産婦が医療機関を選びやすくするほか、値上げに歯止めをかける狙いもある。

 サイトでは、市町村ごとに分娩を実施している病院やクリニックなどの一覧を掲載し、各医療機関の〈1〉平均負担額〈2〉平均入院日数〈3〉年間の取扱件数〈4〉立ち会い出産や無痛分娩の実施の有無――などを公表することを想定している。


 2022年度の正常分娩の出産費用は全国平均で48万2294円で、物価高の影響もあり年々増加傾向にある。昨年4月には、出産育児一時金が原則42万円から50万円に引き上げられたが、医療機関によっては50万円を超える場合も少なくない。出産祝いの夕食や産後マッサージなどの料金が最初から負担額に含まれる医療機関があるなど、不透明さも指摘される。

 政府は26年度をめどに正常分娩の保険適用を目指す方針だが、現在は医療機関が独自に費用を設定しており、こうした状況に拍車をかけているとみられる。政府としては、出産費用を「見える化」することで、妊産婦が想定していない負担を強いられることを避けるとともに、費用の適正化を図りたい考えだ。

 また、厚労省は4月から、ちらし作成やセミナー実施などで妊産婦に積極的に情報提供を行う健康保険組合に対し補助金を支給する制度も始める方針だ。