リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

「愛しているからするんだよ」次第に“洗脳”されていき…10年続いた塾講師からの性被害

TBS NEWS DIG 中国放送 2023年12月10日(日) 16:00

 児童にわいせつな行為をしたとして教員が逮捕されるなど、教育現場で子どもへの性犯罪が相次いでいます。塾講師からおよそ10年間にわたり性被害を受けたという女性がRCCの取材に応じました。


 「脱がされそうになって渋っていると、『いいから早くしろよ』って言われ、性的なことされてたり、怒鳴られたり、いつも嫌だなと思っていた」

 広島県内に住む20代のさやかさん(仮名・20代)です。性被害が始まったのは小学校の高学年のときでした。通っていた塾の男性講師から「うちに来て勉強しよう」と声をかけられたといいます。両親に相談したところ、塾の講師なら信頼できると送り出され、当時は、特に怪しいと感じることもありませんでした。


 「勉強すると言ってるし親にはいい顔していて。『今日はこんなことができた、できなかった』など、まめに報告して親の信頼を勝ち取っているような感じでした」

以上、https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/877532?display=1

性暴力は次第にエスカレートしていき…
 講師の家で勉強をしていたある日のこと…。2人きりでテレビに向かって座っていたときでした。


さやかさん
「後ろからズボンに手を入れられて、でも私はその時は意味が分からなかったので、なんでそんなことするんだろうと」
 講師の行動に違和感は感じたものの、すぐに抵抗することはありませんでした。



 すると次第に性暴力はエスカレート…。服を脱がされ、裸の写真を撮られることもありました。


さやかさん
「私がちょっと嫌がると『早くしろよ』と怒鳴ったり、逆に『これは愛してるからするんだよ』みたいな感じで説得されたり、しつこく迫られて根負けしたり」


 「嫌だ…」「もうやめたい…」。そう感じる一方で、講師からの「自分以上に愛してくれる人はいない」という言葉に、本当にそうなのかもと洗脳され支配されていったといいます。


さやかさん(仮名・20代)
「『逆らえない人』みたいな感じで、逃げようとも思ったことがあんまりないです」



 両親に打ち明けたら悲しませてしまうかもしれない─。誰にも相談する勇気が出ないまま、性被害はおよそ10年間続き、大学生になっていました。


さやかさん(仮名・20代)
「大事になればなるほど、もう全然言えなくなって。だから最初のところで止められたら1番よかった」


 性暴力から解放されても、涙をこぼしながら数日間、布団から出られないこともありました。それから数年後。さやかさんの思いを変える出来事がありました。



 「テレビとやネットニュースで、フラワーデモや裁判しましたとかニュースを見て『自分だけじゃないんだ』と思って勇気をもらった」

 自分が立ち上がることで、今被害を受けている人を救えるかもしれないー。そんな思いで、初めて相談窓口に被害を告白しました。ことし、講師への損害賠償を求める裁判を起こし、和解が成立しました。

 さやかさんの弁護士は、こうした教育現場での性被害は少なくないと話します。


西環江弁護士
「学校の先生やスポーツクラブなど、権限を持ってる人が言うことを聞かせやすい、支配関係も作りやすい構造が潜在的にあると思います」