リプロな日記

中絶問題研究家~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

【連載振り返り企画】中絶再考 その10 メディアの壁 2020.03.30

これも5年も前の動き……日本のメディアがしっかり働いてくれていたら、現状は大いに変わっていたかも⁉

次に続け! 今度こそ広めて!!

まずは要約:

 私は、メディアから中絶問題の特集や取材を依頼されることが何度もあったが、問題意識が合わずに企画が消えた経験をしてきた。大手メディアが中絶問題を正しく取り上げれば、偏見をなくす効果があるはずだが、偏見を助長されるよりはましだと思う。


①大手ネットニュースの特集企画
「中絶の是非を論じる特集」を持ち掛けられたが、企画者は私を「中絶賛成派」と誤解し、プロライフ派と論争させようとした。私は、中絶を推奨しているのではなく、スティグマの強い中絶制度を批判しているだけだと説明したが理解されず、企画は流れた。


②受験用問題集のコラム
大手出版社が、私が訳したトムソンの論考を大学受験問題集に引用したいと依頼。しかし、付随するコラムが「中絶は胎児を殺す悪い行為」と断じていたため、強く抗議し、最終的に掲載は見送られた。


③国民的テレビ番組の取材
あるプロデューサーが中絶問題を深く取材しようとし、私も協力した。しかし、最終的に私は出演せず、代わりに好感度の高い人物が登場。放送内容は「可哀想な当事者」と「彼女たちを救う医師」という構図になり、結局、中絶のスティグマを強化するものになった。


 日本のメディアは男性優位で、中絶問題を適切に扱えない体質がある。BBCの「50:50プロジェクト」のように、メディアの視点を多様化する取り組みが日本にも必要だ。

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