リプロな日記

中絶問題研究家~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

正直、理解できません…「少子化」を一発で食い止める「魔法の政策」が一向に進まないワケ

DIAMOND Online 2025年7月4日 8:00

正直、理解できません…「少子化」を一発で食い止める「魔法の政策」が一向に進まないワケ | 今週もナナメに考えた 鈴木貴博 | ダイヤモンド・オンライン

鈴木貴博: 経済評論家・百年コンサルティング株式会社チーフエコノミスト
社会今週もナナメに考えた 鈴木貴博

最初にグラフ(図1)をご覧いただきたいと思います。このグラフからは、少子化の問題が日本だけの問題ではなく先進国共通の問題であることがわかります。

図1 一人当たりのGDP出生率の関係を示すグラフ(原文参照

横軸に世界の国や地域のひとりあたりGDP、縦軸に各国の出生率をとると、グラフの形はきれいな右下がりのバナナ型になります。つまり先進国になればなるほど少子化が進むことがわかります。

 このグラフに「不都合な要素」を加えたのがこの図(図2)です。

図2 一人当たりのGDP出生率の関係を示すグラフ(原文参照
著者作成


 世界の国や地域の中から「儒教の影響の強い」場所だけ赤く印をつけてみると、モンゴル以外はきれいにバナナの底辺に点が集まります。

 これはなぜなのか?この傾向から政府は何をしなければならないのか?を考えるのが今回の記事の目的です。展開として一部の読者の方々には極めて不愉快な事実が明らかになるはずです。覚悟してお読みいただきたいと思います。

そして次のページで展開するのは:

もし日本に失われた30年がなかったとしたら、例のバナナグラフでは日本はちょうどシンガポールや、同様に豊かなマカオあたりにプロットされたはずです。でもシンガポールマカオの位置を確認すると、たとえ経済が成長した別の世界線の日本でも出生率はやはり低いままだと思いませんか?

 なぜそうなのか?仮説としてここで注目するのが儒教国の社会風土です。

 日本人女性にとっては、結婚はパートナーと夫婦になるメリットだけでなく、儒教の影響下の日本では結婚によって女性が夫の家庭に封建的に組み込まれるというリスクを抱えます。

次で鈴木氏が展開している考えは、ちょっと間違っていると私は思う:

極端に言えば結婚という制度自体を無くしたほうがいい。そのほうが女性は自由に生きられるという考え方につながります。その男女の平等をめざした第一歩として注視されているのが「夫婦の選択的別姓制度」です。

結婚制度そのものをなくしたほうが女性は自由に生きられる? …そんなこと考えている人はいないとは思わないけど、少数派でしょう。だから、その「一歩」として中止されているのが「夫婦の選択的別姓制度」というのは、違うんじゃないか。


夫婦別姓選択制度」を求めている人の多くの日本女性は、社会的に「不便」を強いられていることに第一義的に意義を唱えているのではないか。また、夫婦のあいだで自分だけが不便を強いられている「不平等」にも不満を抱いているように私は思う。


次の段落で慌てて:
「ここで誤解されるといけないので先に説明しておきます。儒教国である韓国も中国も、日本とは違い夫婦別姓です。」と説明する羽目になっているのも、前段の捉え方が間違っているからです。


さらに次のページで:
「たとえば先ほどのグラフで、日本や韓国の間に別の先進国が入っています。どこの国だろうと思って調べてみると、イタリアとスペインでした。どちらも細部は少し異なりますが、家族の絆がとても強い社会であるという共通点があります。儒教とは関係ないけれども、新しい家族ができることがストレスになる社会だという点では同じという意味です。」


と説明しているように、最初の仮設「儒教風土の強い」場所というのは否定されます。


保守系の政治家にとって非常に不都合な話になるのです。

 少子化が日本にとって最も重要な解決すべき問題であるとすれば、その解決策は結婚率を上げることです。ここまではいいのですが、その結婚率を上げるためには旧態依然とした日本の家族制度をぶち壊す必要がある


そして結論する:
>>夫婦の選択的別姓と、少子化問題の解決はトレードオフの構造にあります。そして今起きていることは、夫婦の選択的別姓は採用したくないことから、少子化問題は解決しなくてもやむなしと政治家が判断している様子です。

これでは膠着状態ですね。どうすればいいでしょうか。

 この記事で紹介したグラフをよく眺めてみてください。日本よりも出生率が高い先進国はいくらでもあります。保守派の皆さんには、バナナの上側の国々の制度をひとつひとつ研究して、他の方法と比べてみてはどうでしょう。

 先進国で圧倒的に出生率が高いイスラエルのように、国民が常に国家存続の危機感を持つ状況は有効かもしれません。フランスは出生率が1.66ですが、同性婚夫婦でも養子を持てるなど家族のあり方が日本よりもずっと多様化しています。イスラムの国々ではUAE以外は少子化に困っている先進国はありません。理由は何でしょうか?

 そういった要因をひとつひとつ検討していけば、どうでしょう。他にとれる選択肢の中で比較すれば、選択的夫婦の別姓が保守派には一番呑みやすい少子化対策だと思えてきませんか?

この記事の大きな問題の一つは、「女性」と「保守派政治家」に責任を転嫁しているところです。自分を含む「一般男性」の在り方は問い返していない。だからこそ、こんなコラムが男性読者を中心とするDIAMOND Onlineに掲載されたのでしょうけど……。