リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

早稲田のシンポジウム

今日は早稲田大学ジェンダー研究所の公開シンポジウムにお招きいただき、発表させていただきました。離婚後の300日問題(女性が離婚した後300日以内に産んだ子どもは前夫の子どもと推定≒断定されてしまう制度の問題)をお話になる棚村政行先生と、レズビアンマザーについて問題提起なさる有田啓子さんのあいだに挟まれて、いったい何を話せばいいのだろう……と悩んだ結果、「親である」という共通点から、両性の胎児観の違いを、女性にとっては「自己」概念さえも変貌させてしまう「妊娠経験」に着目して詰めていったんですが、結果オーライかもしれないけれども、自分でも思ってもいなかったような結論にたどりつき、聞いてくださった皆様にも「開眼しました」「今までぼやけていたことが、すぅっと分かった」「来て良かった」「もっと多くの人に聞いてほしかった」などと言っていただき、まずは良かったとほっとしたところです。

博論を本にするなんて作業はさっさとやって、次を書かなくちゃだめ! という刺激もいただき、インスパイアされる楽しみを久々に味わいました。