リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

医者はあなたの薬を「製薬会社の接待弁当」で決めている!

現役医師が勇気をもって明かす”不都合な真実

以上のタイトルはすべて谷本哲也著『知ってはいけない薬のカラクリ』の帯の文句です。
知ってはいけない薬のカラクリ (小学館新書)

オビウラにはこんな文句が……。

●衝撃論文「2000円の接待弁当で医者は処方薬を決める」
●薬の後援会は医者にとって「時給10万円のあるばいと」
●最高2900万円!高額すぎる「製薬会社から医者への謝礼」
●政府の薬価算定委員にも制約マネーは渡る
●「基準値変更」で請う稀有経つ患者が数千万人増える!?
ノーベル賞で注目「オプジーボ」はなぜあんなに高いのか?
こうしてあなたは”クスリ漬け”にされる

いやはや…驚くような事実がとても分かりやすく書いてあり、ああ、そういうことだったのかと納得するところも多々あります。一番ショッキングだったのは、「薬価がブラック・ボックスのなかで適当に決められている」ということ。薬価算定組織の委員は公務員ではなくて医師がなっているのだけど、委員は公開されておらず、そこで何が議論されたのかもわからないというんです。

そこで「探査報道を専門に行うジャーナリストグループのワセダクロニクルが情報公開請求を行い、その結果を筆者が所属する医療ガバナンス研究所と共同でオンラインで公開」したのだそうです。現在、製薬会社から医師個人へ提供された2016年度分のお金がデータベース化されています。製薬会社名、あるいは個人の医師の名前で検索できます。今後も最新情報のデータベースを作っていく予定だとか。
db.wasedachronicle.org

今回、わたしも少し薬のことを調べてみて、裏に非常に大きな問題が横たわっているように感じています。ワセダクロニクルは元早稲田大学のメディア研から立ち上がったNPOなので、このデータベースのことを知って応援する人が増えてほしいと思います。