リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

新型コロナ感染拡大続く中 欧州 人工中絶に障害

医療機関忙殺・移動制限…

しんぶん赤旗にこんな記事が載っていたそうです

新型コロナ感染拡大続く中 欧州 人工中絶に障害
医療機関忙殺・移動制限…
2020年11月26日【国際】

 新型コロナウイルスパンデミック(世界的な大流行)で多くの女性の人工妊娠中絶への道が狭まり、欧州全域で助けを求める声が強まっています。専門家は、「リプロダクティブ・ヘルス(性と生殖に関する健康)が打撃を受けている」と警告しています。ロイター通信が16日、報じました。

 ほとんどの欧州諸国では人工中絶が合法ですが、新型コロナにより公的医療機関が忙殺され、女性たちは医療機関の診療を受けにくくなっています。また都市封鎖により、仕事に出なくなったパートナーによる家庭内暴力(DV)から逃げ出せない女性もいます。

 女性を助けるために、人工中絶支援組織が中絶ピルを郵送する方法が一般的ですが、現在は郵便が届くのに数週間もかかり、現実的ではありません。

 ワルシャワで2人の子どもを持つアニアさんは、4月に妊娠が判明。過去に2度流産を経験しているため、今出産することは難しいと判断しました。NGOの支援で中絶はできたものの、「とてもつらかった。パンデミックが起きていなければ、他国へ行っていた」とロイター通信に語りました。

 カトリック教徒が多いポーランドでは1993年、欧州で最も中絶を厳しく制限する法律を制定。10月には憲法裁判所が人工妊娠中絶を事実上、禁止する判断を出しました。アニアさんなど多くの女性が、この判決に対して抗議行動を続けています。

 ポーランドでは「国境なき中絶」という組織が2019年12月に発足。今年だけで約2300件もの相談が寄せられていますが、新型コロナ感染拡大による行動制限が導入された後、その数は一気に増えました。

 欧州諸国の中で唯一、人工中絶を禁止している島国マルタでは、中絶のために他国に行って中絶をするのが一般的ですが、空港がコロナのため何カ月も閉鎖され、女性たちに大きな打撃を与えました。

 欧州では新型コロナ感染がまた大きく拡大しています。特に現行でも医療機関が不十分な国々で、さらに女性たちの困難が増すのではないかと専門家たちは懸念しています。

 避妊と中絶の支援を行っている国際非営利団体「マリー・ストープス・インターナショナル」は、医療機関の混乱のため、安全でない中絶が世界で270万件増えると推定しています。

Reutersの英文記事2つ
Factbox: Abortion rights in Europe | Reuters
Women struggle to access abortion as pandemic adds to hurdles in Europe | Reuters