リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶権は州憲法で保障、米ワイオミング州裁判所 禁止法差し止め

#ロイター 11/19(火) 16:56配信

中絶権は州憲法で保障、米ワイオミング州裁判所 禁止法差し止め(ロイター) - Yahoo!ニュース

 11月18日、米ワイオミング州の裁判所は、州議会で可決された2件の人工妊娠中絶禁止法は州の憲法に違反するとの判決を下した。写真はワイオミング州旗と木槌のイメージ。8月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[18日 ロイター]
ワイオミング州の裁判所は18日、州議会で可決された2件の人工妊娠中絶禁止法は州の憲法に違反するとの判決を下した。地元メディアが報じた。ワイオミング州内における妊娠中絶は今のところ合法となる。

 ティートン郡裁判所のオーウェンズ判事は、「生命は人権法案」と、2023年に可決された薬による中絶禁止法を永久に差し止めた。

 地元メディアによると、オーウェンズ判事は、これらの法律が「成人は自身の健康管理について決定する権利を有する」という憲法の条項に違反していると判断。「妊娠中絶禁止法は、妊娠期間中、女性が自分の健康について決定する権利を停止するものであり、国民の健康と一般福祉を守るために合理的でも必要でもないとの結論に達した」とした。

 米連邦最高裁が22年6月に、女性の人工妊娠中絶権を認めた1973年の「ロー対ウェイド判決」を覆し、中絶を認めるかどうかの判断を各州に委ねて以来、中絶を巡る訴訟は全米で爆発的に増加している。

ハリスが大統領候補として初めて、中絶クリニックを訪問し、中絶の権利を明らかに支持したことが、同様の州法を後押ししたとも言われている。大統領選には敗退したが、同類の州法の争いではかつてないほどプロチョイス派の勝利が続いているそうだ。