リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

マクロン大統領、中絶の権利をフランス憲法に明記することを支持

ロイター 2023年3月9日

Macron backs enshrining right to abortion in French constitution | Reuters

仮訳します。

  • フランスのマクロン大統領は8日、中絶の権利を憲法に明記することを支持すると表明した。

 マクロン大統領は、2020年に93歳で死去したチュニジア生まれのフランス人フェミニストで弁護士のジゼル・ハリミ氏を称える式典で、国際女性デーにこの声明を発表した。彼女は中絶の権利の断固とした擁護者だった。

 「このメッセージの強さが、憲法を改正し、女性が中絶を求める自由を憲法に明記する手助けになることを願っている。

 これは、「今日、この自由が押しつぶされるのを目の当たりにしているすべての女性たちに、普遍的な連帯のメッセージを送ることになる」とマクロン大統領は述べた。

 この動きは、米国最高裁が昨年6月、女性の中絶の憲法上の権利を認めた1973年の画期的な判決「ロー対ウェイド事件」を覆したことを受けてのものだ。

 フランス議会の両院はすでに憲法にこの権利を明記することに賛成しているが、上院は中絶を「自由」と呼び、国民議会は「権利」と呼んでいる。

 マクロン大統領は、数カ月以内に憲法改正のための法案が議会に提出されるだろうと述べた。

 1972年の画期的な事件では、レイプによって妊娠した未成年者を中絶させたとして裁判にかけられたハリミが無罪を勝ち取った。


取材:ドミニク・ヴィダロン、エリザベス・ピノー 編集:アリソン・ウィリアムズ