平成6(1994)年度実態調査
調査の結果
1 回目の妊娠が人工妊娠中絶に終わったのは 19%、 2 回目の妊娠は 14%、 3 回目の妊娠は 22%、 4 回目の妊娠は 33%が人工妊娠中絶に終わっている。すなわち 2 回目の妊娠の場合が中絶率が最も低く、 3 回目以降の妊娠 及び初回妊娠で中絶率が高く なっている。
これは初回妊娠の場合、未婚であるとか、まだ子どもを持つのは早い、などの理由が主なものであり、妊娠の回数を重ねるほど、もう子どもは要らない、経済的理由、母体の健康等が理由が挙げられている。
中絶時に相談した人は夫(パートナー)が 最も多く、中絶施設を決めた理由は、「地理的に便利」が最も多く挙っている。また中絶を受けた施設で以後の身体の健康のことについて、満足・納得できる説明を受けた人は 29%、以後の避妊について、滴足・納得できる説明を受けた人は 24%、すなわち 4 人に 1 人に過ぎず、今後の保健指導のあり方に大きな課題を投げかけている。
避妊に関する情報源は本や雑誌が 4 割を超え、学校、友人、夫、医療施設がそれぞれ 10% 台であったが、我が国における先行研究と比べると学校の役割が重みを増してきていることが伺える。
避妊方法としては相変わらずコンドームがもっとも使用されており、 ピルを避ける最大の理由は副作用に関する心配であった。 しかし、既存の方法で十分として いるのは 10%強にすぎない。
人工妊娠中絶について同意できる意見として「母体の健康を 損うときのみ中絶を認めてよい」が 50%弱ともっとも多かったが、「いかなる場合でも認めるべきでない」に賛同するのは僅か 3%程度に過ぎない。
その他出生前診断の実施と人工妊娠中絶の関係、 中期中絶の実態、中絶が自然流産との関係を明らかにした。