リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

気になるタイトルの新刊本

集英社から2冊出てます

家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか(集英社シリーズ・コモン)

著:アンジェラ・サイニー 翻訳:道本美穂 解説:上野千鶴子

上野千鶴子氏絶賛!
「家父長制は普遍でも不変でもない。
歴史のなかに起源のあるものには、必ず終わりがある。
先史時代から現代まで、最新の知見にもとづいた挑戦の書」
男はどうしていつも偉そうなのか。
なぜ男性ばかりが社会的地位を独占しているのか。
男性が女性を支配する「家父長制」は、人類誕生の時から続く不可避なものなのか?

これらの問いに答えるべく、著者は歴史をひもとき、世界各地を訪ねながら、さまざまな「家父長制なき社会」を掘り下げていく。
徹底した取材によって見えてきたものとは……。
「抑圧」の真の根源を探りながら、未来の変革と希望へと読者を誘う話題作!

はじめに
第一章 支配
第二章 例外
第三章 起源
第四章 破壊
第五章 制限
第六章 疎外
第七章 革命
第八章 変化
おわりに
謝辞
解説 家父長制は永遠ではない 上野千鶴子
引用・参考文献


妊娠したら、さようなら――女性差別大国ニッポンで苦しむ技能実習生たち

吉水慈豊著

 なぜ、技能実習生の赤ちゃん遺棄事件は続くのか。
 妊婦の悲しみと苦しみに寄り添った女性僧侶が綴る一冊

 ベトナム人の「失踪」が相次ぎ、「奴隷労働」と国際的に批判された外国人技能実習制度。
 その廃止は決まったけれど、近年は技能実習生が孤立出産に追い込まれ、赤ちゃんの死体を遺棄する事件が立て続く。

 どうして「悲劇」は繰り返されるのか? 新制度が始まれば、もう起きない?
 マタハラが許されないこの時代、まるで妊娠したことが罪であるかのように仕事をやめさせられ、日本から追い出される数多くのベトナム人女性たち。
 寄る辺なく悲しみ、悩み、苦しみを抱えたそんな妊婦のために戦い、新しい「いのち」の誕生をやさしく支えてきた女性僧侶の著者による、慈悲の記録。