リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

少子化対策

「リプロダクティブヘルスに予算を」堂本暁子議員(1998年)

第144回国会 参議院 予算委員会 第3号 平成10年12月10日
小渕総理 広中男女共同参画局長(この時、室から局へ格上げ)
堂本暁子発言(参議院の会)

 今回の補正予算少子化、それから子育て支援対策として二百二十六億円が計上されているのですが、私ども女性の目から見ますと、どうもピント外れ、それから応急処置的、そのお金の積み重ねに見えてしようがないわけです。例えば未熟児のためには十九億円出ているとか、それから応急処置的なものといいますと、保育園の問題もこれは大事なんですけれども、もっと大事なことは、やはりこれだけでは少子化に歯どめがかからない。もっと大事なこと、本当に女性たち一人一人が子供を産もうと産むまいと健康な福祉のサービスを必要としているということ、そして若い女性たちが子供を産み育てるための環境整備が必要だというふうに私は思っております。
 これはカイロ文書という九四年に日本も採択した文書にも出ているんですが、英語で言いますとリプロダクティブヘルスという面倒くさい言葉になっていますが、生涯を通じた女性の健康政策を実現することがとても大事です。ところが、ことしの予算ではわずか四千九百万円。これは母子保健の予算総額二百二十四億九千万円のわずか〇・二%にすぎない。これではやはり少子化に歯どめはかからないと思いますが、厚生大臣、いかがでしょうか。