リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ふと思ったのだけど,もしかして,今,中絶のことで悩んでて,このブログにたどり着く人もいるかもしれないよね。少し情報提供したいです。

「あなたはミフェプリストンを広めたいの?」と問われたら,YesでもありNoでもあると答えたい。中絶は,できればしないほうがいい。だけど,どうしてもしなければならない状況に陥ったなら,掻爬するよりはミフェのほうがマシだと思う。でも,それ以前にいろんな手があるはずだ。緊急避妊(Emergency Contraception:略EC)とか,月経調節法(Menstrual Regulation:略MR)あるいは月経吸引法(Menstrual Exraction:略ME)とか。

 だけど日本では,機械式の吸引法もまだ標準にはなっていない。これは怒りをこめて叫びたい! 世界では1970年代頃から中絶といえば吸引法が常識なのに。

「まだ(胎児が)小さすぎるから,●週間後にまた来てください」などと,わざわざ胎児を大きくしておいて,外科的手法で取り除く掻爬は,胎児にとっても,中絶を受ける女性にとっても残酷だと思う。そういうお医者さんにぶつかったら,他の病院もあたってみましょう。吸引法で早期に処置してくれるところが見つかるかもしれません。

もしも今,「危ないかも」と思うセックスをしたばかりの人がこれを見ていたら,まずは緊急避妊を提供しているお医者さんを捜してみることをお勧めしたい。急がなくちゃダメだよ。こちらに「緊急避妊ピルを処方している病院のリンク集」を見つけました。→http://www.kanashiikoto.com/links/emergency.shtml

ここに載っていない地域の人でも,諦めないで近くの病院に問い合わせてみようね。

でもね,「かなしいこと」はできるだけ小さいほうがいい。産みたくない,産めないと分かっている人は,無防備なセックスをしないでほしい……と祈るような気持でいます。