リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

『中絶と避妊の政治学』刊行!

未来日記です。この日付けで、青木書店から刊行ということにあいなりました。わたしも訳者のひとりです。8月12日の時点では、まだAmazonで検索できませんでしたが青木書店の新刊案内で表紙と帯が見れますよ。

どうぞよろしく。


当日日記。22日になりました。でも、あらら……まだAmazonには載っていません。他の書店でお求めになるか、もうしばらくのお待ちを……。

ついでなので、帯の文句を紹介しておきます。

中絶「合法化」=1948年
ピル解禁=1999年 
世界的にも希有なこの政策は、
なぜ生み出されたのか? 

産婦人科医ら医師団体と宗教団体の攻防、女性たちの運動はじめ、
利益集団と国家アクターの駆け引きを中心に、避妊政策をめぐる政治過程を描きだす。

世界的に見れば、日本のピル解禁と中絶合法化の順序が他の国とは逆転している。それだけでも不思議なのに、しかも両者の合法化には半世紀もの時間差がある……なぜなのか、そしてそれは何をもたらしたのか。

自分で言うのも何ですが、おもしろい本ですよ〜。5年前に見つけたときに、目からうろこが何枚も落ちました。帯には「避妊政策をめぐる政治過程」と書いてありますが、タイトルに「中絶と避妊」とあるとおり、避妊だけに限定しているわけではなく、むしろ特異な中絶政策があったからこそ、特異な避妊政策が生まれたことが分かります。

リプロに興味のあるかた、必読ですよ!