リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶件数低下

「人工妊娠中絶、過去最少25万6千件 07年度」というタイトルの記事が2008年10月18日付けのasahi.comにありました。

 人工妊娠中絶をした件数が07年度、過去最少を更新し25万6672件だったことが、厚生労働省が17日発表した保健・衛生行政業務報告でわかった。中絶件数は減少傾向が続いてきたが、前年度と比べた減少率も7.1%と過去5年で最も大きかった。

人口の増減があるのだから、中絶件数で騒ぐのはおかしい。中絶率を見るべきですよね。また、減少の理由の分析が「ピル」だけではなぁ……。

 女性1千人あたりで中絶した件数を示す人工妊娠中絶実施率(15〜49歳)は9.3件で、中絶件数とともに統計をまとめ始めた1955(昭和30)年以降で最も少なかった。55年当時の中絶件数は今回の4倍以上の117万143件、実施率も5倍以上の50.2件だった。

避妊手法がほとんどなかった1955年と今を比べるのも変ですよね……。

 厚労省人口動態・保健統計課は、ピルの普及などで避妊行動の変化が影響している、と分析。「性交頻度の低下を指摘する厚労省研究班の報告書もある」としている。

時間がなくて、これの参照場所は見つけていませんが、日本人の性交頻度の低さなら、ここに統計例があります。