リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

佐賀の妊娠SOSホットライン

佐賀新聞のサイト「ひびのニュース」に県内版の記事として次が掲載されていました。

妊娠SOSホットライン開設 出産に悩む女性を支援

 佐賀いのちを大切にする会(林田紀子代表)は26日から11月1日の1週間、経済的な理由などで妊娠・出産に悩む女性を支援する「妊娠SOSほっとライン」を毎日開く。出産経験を持つ女性や助産師らがアドバイスする。

 相談の受付時間は午前11時―午後3時。フリーダイヤル(0120)106896。無料。

 会は毎週火曜日に電話窓口を開設。県内ではこれまで相談をきっかけに、11人の赤ちゃんの誕生を支援。昨年相談を受けたケースでは、生活保護指定を受けられるよう助言し、無事出産することができた。

 昨年末、JR佐賀駅のコインロッカーに乳児を母親が遺棄する事件に触れ、林田代表は「周囲に相談できる人がいればと心が痛んだ事件。相談で救える命があるはず。まず電話してほしい」と呼びかける。

 また、25日には中絶を選ぶ女性を減らすため出産や育児資金を援助する「円ブリオ基金」の募金と啓発を目的とした街頭キャンペーンを佐賀市内で展開する。 街頭キャンペーンは午後零時半1時半のジャスコ佐賀大和店で、午後23時はJR佐賀駅で行う。

基本的に良い動きだと思います。出産を選びたくても選べない女性は大勢います。彼女たちを非難して精神的にあるいは貧困に追い込むのではなく、周囲が精一杯サポートすることで、少しでも産める女性を増やしていくことは大切。

だけど、こうした美談の影で「サポートがあるのだから産むべき」と女性にプレッシャーをかけてもならないと思います。女性が妊娠する状況、人生におけるタイミング、パートナーとの関係などは、本当に人様々だからです。また、こういった社会的なサポートを理由に男性パートナーの責任を免罪するのももってのほか。