リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

DNAによる父親鑑定

本日付中日新聞のサイトで見つけた話です。「中国で出産前の父子鑑定増加 未婚の母が父特定するため」とのタイトルが付いています。

2009年9月9日 朝刊

 出産前に父親と胎児のDNA鑑定をするケースが中国で増えている。中国紙「西江都市報」によると、河南省人民病院では2000年には年間数十件だった親子DNA鑑定は昨年、約600件に増加。全国的に増加傾向にあり、裕福な広東省浙江省ではここ数年、40〜50%の割合で増えている。

日本ではほとんど聞いたことがないけれど、どれくらい簡単にできるのでしょう……。この記事によると、未婚の母が依頼しているとのことなので、そんなに高くないのでしょうか。

 鑑定の依頼は主に未婚の母親から。奔放な性生活を送っていたため、誰が父親かはっきりしないためという。同病院では複数の男性の毛髪を医師に提出し、「父親と分かった男性と結婚する」と話す女性もいた。

 鑑定の流行に対し、「社会が病んでいる。不道徳だ」と法規制を求める声が上がっている。鑑定の結果次第では中絶を求める女性もおり、医師らも禁止を求めている。

 (上海・小坂井文彦)

だけど、胎児の側のDNAはどうやって採取するのか? 流産の危険はないのだろうか……と疑問が膨らみます。

ちなみに、このDNA鑑定、英語だとgenealogical DNA testingとか、paternity testとか言われているようです。