本日付Livedoor Newsに、「ここが問題!先進国における「性」のコマーシャル化」という記事がありました。冒頭から次のように振ってきます。
「近頃の若い女性は、貞操観念がない!」、「最近の日本人女性は軽い!」とよく言いますが、これは本当でしょうか。そもそも“軽い女”と“そうでない女” を区別するのは、個人の判断によるところが大きく、明確なラインを引けるわけではないので、若い日本人女性が軽くなったと言える証拠というのは実際のところ存在しないのかもしれません。しかし、10代20代の女性の性感覚に影響を与えるものがあふれているのが現代社会。そして、それは日本社会だけに言えることだけでなく、先進国全てに言えることなのかも知れません。
それは同感。そして日本人の性に対する意識が欧米と大きく異なることを指摘している。
日本というアジアの国と欧米諸国の性感覚を比べる上で言及しなくてはならないのは、リプロダクティブヘルス(性と生殖に関する健康)の分野で、女性の主体性を認めるか否かの点でまったく正反対の意識となっていることです。
根拠として次の統計が出てきます。クリックするとリンク先のグラフを見ることができます。
この調査から、避妊については日韓は男性が主体的に避妊するものだという意識が多くを占めているのに対して、米国、フランス、スウェーデンでは女性が主体的に避妊するものだという意識が大半を占めているのがわかります。望まない妊娠への対処としては、欧米、特にヨーロッパでは、そもそも女性の権利として中絶が認められるべきとの考えが圧倒しているのに対し、日韓では、母体に害なら認められるという「あるべき」論を回避したプラグマティックな考え方が中心となっています。
「母体に害なら認められる」というのがプラグマティックかどうかは置いておいて、端的に言えば日本や韓国ではリプロダクションに関することを人権として捉える感覚が一般化していないということでは。