今日、わが家に到着した本を紹介します。
Natural Liberty: Rediscovering Self-Induced Abortion Methods (Sage-femme Collective)
- 作者: Sage-Femme
- 出版社/メーカー: Sage-Femme
- 発売日: 2008/10/30
- メディア: ペーパーバック
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4年も前に出ていた本。タイトルのせいか、全く見逃していました。(言い訳めいてますが、abortionというキーワードが副題に入っているだけでは、とてもじゃないけどフォローしきれない・・・ということは同業者にはお分かりでしょう。日本で「中絶」と入っている本を探すのと、英語で「abortion」と入っている本を探すのでは、数百倍もの労力の差があります。)
表紙にキャロル・ダウナーの評が記されています。
Meticulously researched and clearly written, a treasure of knowledge...I thank the Sage-femme Collective for bringing women's reproductive control into the twenty-first century."
行間が広く、学者向けというよりも、一般人向けだと思われることが、ある種、衝撃的です。どれくらい売れた本なのかな・・・女とその身体・健康との関係を改めて考えさせられました。リプロを専門にする人の必携本ではないでしょうか。
ついでに、このところあまりブログを書いていなかったこともあり、ふと、棚の本を少しずつ紹介しようかなと思い立ちました。
まずは、わたしにとってすごく大事なお宝本から。
Abortion: Law, Choice, and Morality
- 作者: Daniel J. Callahan
- 出版社/メーカー: Macmillan Pub Co
- 発売日: 1970/05/01
- メディア: ハードカバー
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日本のamazonには表紙の絵がなかったけど、amazon.comのここにはありました。
何年も前にアメリカから中古で取り寄せた本で、少なくともその時点では日本のどこの図書館にもこの本は置いてありませんでした。表紙のデザイン、とてもシンプルですね。なぜこの色にしたのかと、思うけれども。
分厚い一冊ですが、中絶の倫理問題を考える方、ぜひ読んでみてください。目から鱗が落ちるはず!?
他に、うちの本棚には、アメリカから中古本で取り寄せたのもけっこうあります。マーカーとか手書きの下線とかがついていたりして、前所有者が何を考えて引いたのかなぁ?と、いろいろ思ってしまう。これも、そういう一冊。
Behind the Silence: Chinese Voices on Abortion (Asia/pacific/perspectives)
- 作者: Nie Jing-bao
- 出版社/メーカー: Rowman & Littlefield Pub Inc
- 発売日: 2005/10/30
- メディア: ハードカバー
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こんなところに赤い下線が引かれています。
The Chinese government firmly rejects most criticism of its birth control policies emanating from overseas, especially from the United States.
これの初代持ち主は中国系アメリカン? それとも?? どうして手放したの? 「試験」が終わったから?? それとも??? 怒りをもって線を引いた? それとも悲しみに駆られて??
・・・と、妄想が羽ばたいてしまう。
最近話題になった中国の「強制堕胎」(と、あえて言いたい)の事件も思い出します。
じつは、数日前に、例の事件の「写真」と、偶然ネットで出合ってしまいました。見たかったけど、ある意味では見たくなかった写真。思った以上に無残・・・でした。世界中から批判が殺到したのも、納得です。