リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

ガイドラインの中絶の項を書き直してほしい!

日本産科婦人科学会と日本産婦人科医会が、このところ「産婦人科診療ガイドライン」を作成しているのは気づいていたのですが、ある人から、今、ガイドライン改善のための「検討課題」を募集しているよと教えていただき、さっそくアクセスしてみました。

こちらをクリックしてください→「産婦人科診療ガイドライン―産科編2011」についてのお願い

誰でも意見を出せるようなので、次のような内容を委員長宛てに送りました。

1.CQ205について

2.この記述では、妊娠中絶の術式について「子宮内容除去術」すなわちDilatation&Curettage(D&C)を行うことが前提になっているように思われます。しかし、2012年にWHOが発行したガイドライン”Safe Abortion”第2版では、初期妊娠中絶について、もはやD&Cは"obsolete"(時代遅れの)方式であり、Vacume Aspiration(VA)もしくはMedical Abortion(MA)に置き換えるべきだと明記されています。欧米の産科医療マニュアル等でも、現在ではMAとVA(Manal Vacume Aspirationも含む)が推奨されるのが通例となっております。ぜひご再考願います。

Safe Abortion 2nd editionはこちらでダウンロードできます。なお現在、Medical Abortionのリーフレットと合わせて、すぺーすアライズが邦訳版を作成中のはずです。様子が分かったら、このブログでもご紹介します。