リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

女性が貶められないエロスの世界

私が20〜30年前に気づいたのは、日本の「ポルノ」は、いつも女性が貶められているということ。

バカな女がモノとして扱われて使われて捨てられるとか、カシコイか、スグレタか、キレイな女がその優れたところをケガサレて引きずり落されて、男の優越感をくすぐって捨てられていくとか、そんなんばっかりではないかと。

「抱かれる女から抱く女へ」という標語を知ったものの、自分はどうやればそうできるのかが分からなかった。女性だって男性同様、性欲をもつのは当たり前だと理解してはいるのだけど、自分がそれを表現することにはいくつものバリアがあった。

男性が性欲をもつのは当たり前で、「健全」なことであり、それを満たされるようにすべきである……というのと、女性が性欲をもつのは変で、それを満たそうとするのはスケベであり、異常であり、ヘンタイである……といった、ダブルスタンダード。(性欲をもつ男性は正常ということ。)

世界を見ていくと、このダブルスタンダードこそが「異常」だということが、よく分かる。

新聞の男性週刊誌の見出しを見ているだけでも、まったくもって情けなくなる男尊女卑。これを問題視する必要はないのでしょうか?