リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

水口病院 中絶死亡事故

サンケイ新聞の記事にリンクを貼っておきます。

2017.3.30 02:00 医師ら3人書類送検へ 無資格中絶手術で妊婦死亡

 東京都武蔵野市産婦人科病院「水口病院」で指定医資格がない男性医師による中絶手術を受けて女性=当時(23)=が死亡した事件で、警視庁捜査1課は業務上堕胎容疑で男性医師ら2人を、有印私文書偽造容疑で病院の男性事務長を、近く書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で29日、分かった。

 捜査関係者によると、昨年5~9月、男性医師ら2人は医師会の指定医ではないのに、この手術を含む17件の人工妊娠中絶手術を行ったという。男性事務長は昨年8月、前理事長が死亡していたにもかかわらず、生きているように装って都に病院の役員変更届を提出していた。

 母体保護法では、都道府県の医師会が指定する医師だけが中絶手術を行えると定めている。この事件では都が昨年末、警視庁に告発状を提出していた。

2016.12.6 21:18 無資格で人工中絶手術 後に女性死亡、夫が医師告発

東京都武蔵野市産婦人科病院「水口病院」で指定医資格がない男性医師による中絶手術を受けて女性=当時(23)=が死亡したとして、夫(26)が6日、医師を業務上堕胎罪で警視庁に告発した。

 代理人弁護士や夫によると、女性は7月8日に中絶手術を受け、14日に自宅で死亡。行政解剖の結果、死因は心不全とされた。中絶と死亡の因果関係は分かっていないが持病などはなかったという。

 中絶手術は母体保護法により、都道府県医師会が指定した医師にのみ認められているが、男性医師は指定を得ていなかった。

 水口病院は取材に対し、男性医師が無資格で女性に手術をしたことを認め、勤務していた今年3~10月に計12件の中絶手術を行っていたことも明らかにした。

 この日、会見した夫によると、中絶手術は胎児の発育が不十分だと病院側から説明があったため、妻と話し合って決めたという。夫は会見で「言いようのない怒りを感じる。厳正な処分を求める」と話した。