リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

女子高生が妊娠発覚で「死んじゃいたい」 男はバンダナで彼女の両手を縛った……

妊娠した彼女に頼まれて委託殺人した少年の事件でした

bunshun.jp

友達に「こんな事件もあったよね」と言われて思い出したのだけど、「親に言えない」というだけで死んでしまうなんて、なんて日本のティーンエージャーは守られていないのかと悲しくなる。

4月から18歳で成人になるけれど、それでいった何が変わるというのか。フランスでは18歳までは無料で避妊が提供されていたのを「成年したとたんに保護が手薄くなる」として、実質的にほとんどまだ出産することのない25歳まで避妊を無料にすることにした。

この国はあまりにも女性や少女を無防備なままに放置している。せめてお金のない若い人たちのリプロを守ってほしい。そうでないと意図せぬ妊娠で人生がくるってしまったり、将来産みたいと思ったときになかなか産めなくなってしまったり、産むことへの忌避感が強くなってしまったりしそう……。

困った妊娠をしてしまった若い人たちを救う手立てがほしい。そのためにも、中絶1回10万円だなんて中絶ビジネスは脱して、国が安い薬を必要な人にきちんと提供していく仕組みがほしい。リプロのためにもそうすべきだ。それを怠ってきたツケが現代日本社会の超少子化だと思う