リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

アラバマで銃で撃たれた母が胎児の死の責任に問われる

妊娠5か月の胎児の父親が誰かを巡って別の女性と喧嘩に

アラバマ州の女性が、妊娠5か月の時に関わった喧嘩で腹を撃たれた結果の未生の子の死に責任があるとして起訴されました。

AL.comによれば、27歳のマーシャ・ジョーンズは、水曜に大陪審により殺人の疑いで起訴され、拘留されました。銃を撃った23歳のエボニー・ジェミソンは、当初、殺人の罪に問われていましたが、大陪審は彼女を起訴できず訴えを取り下げました。

この事件は2018年12月、ジョーンズが妊娠していた未生の子どもの父親を巡る争いの結果として起きました。伝えられるところでは、ジョーンズが煽動したことで、ジェミソンが自衛として有形力の行使に至った結果、ジョーンズは撃たれることになったと報じられています。

地元警察は、捜査の結果、「唯一の真の犠牲者は未生の赤ん坊」と述べ、「自分の未生の赤ん坊の死を招いた喧嘩を始めたのも続けたのも、子どもの母だ」として、胎児は「母に頼っており、母は(胎児を)危険から守るべきだった」としています。

これに対しプロチョイスのグループからは、「アラバマ州は、いったん妊娠したらその人物は生きた健康な赤ん坊を産むことにすべて責任があり、それを妨げるようないかなる行為も罪に問うといった考え方をまたしても示した」と批判が出ています。「明日は妊娠中に飲酒した黒人女かもしれない。十分な出生前ケアを怠ったかどでね」と語っています。
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