リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

赤ちゃん遺棄事件裁判 妊娠後の経緯や状況語る

NHK 東海WEB 05月21日 19時31分

去年、愛知県西尾市の公園のトイレで出産したばかりの赤ちゃんを放置して死亡させたとして保護責任者遺棄致死などの罪に問われている21歳の母親の裁判が行われ、母親は妊娠後の経緯や周りに相談できなかった状況を述べました。

西尾市の元看護専門学校生■被告(21)は去年6月、自宅近くの公園のトイレで男の赤ちゃんを出産した際に、生きるために必要な措置を取らずに放置して死亡させたとして保護責任者遺棄致死と死体遺棄の罪に問われています。
被告は出産後に意識を失っていたとして保護責任者遺棄致死について無罪を主張しています。
名古屋地方裁判所岡崎支部で行われた被告人質問で、事件までの経緯について問われ被告は「妊娠に気づき父親とわかっていた小学校の同級生に伝え合意の上で中絶手術を受けることになった。病院から同意書に相手のサインをもらうよう言われたが、同級生からサインをもらえず手術できなかった。その後、同級生とは連絡が取れなくなった」と述べました。
また周りに相談できなかった理由については、「母親を悲しませたり心配させたりしたくなかった。誰かに相談して周りから自分が孤立するのが嫌だった。専門学校の先生から腹が出ていることを指摘され『便秘なので大丈夫』と言い打ち明けなかった。周りに相談できていれば赤ちゃんは死ななかったと思う」と述べました。
判決は今月31日に言い渡されます。

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