リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

伊藤たかえ議員が文教科学委員会でリプロについて質問をしていた!

第208回国会 参議院 文教科学委員会 第6号 令和4年4月21日

091 伊藤孝恵
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伊藤孝恵君 いや、文科委員会でありますけども、大臣は政府の一員でいらっしゃいます。そういう部分に対して政府がどういう政策をしていくのか、これを問う、まあ私の質問権の範疇で質問させていただきました。
 それでは、文科委員会の質問させていただきたいと思いますけども、私、生理政策を始めたとき、厚労省に我が国の生理に係る政策は何があるというふうに問合せをいたしました。そうしたら、労働基準法第六十八条に基づき、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求した場合には、その者を生理日に就業させてはならないこととされていますという、返答はたった二行でした。
 で、私は、じゃ、その労基法の傘の下にいない人はとか、月経随伴症状というのは労働者であれ学生であれ一緒なのに生理休校はないのとか、生理中にプールの授業を先生も生徒も休めないのは変じゃないとか、生理日ということは閉経後は駄目なのねとか、いろいろ聞いてみたんですけども、全てにおいてあるのは生理休暇だけですというふうに断言をされました。
 そもそも生理というのは生活の中にあるもので、恥ずかしいものでも嫌らしいものではないんですけども、初潮、生理痛、生理不順、無月経、不正出血、PMS、PMDD、閉経、更年期、いろいろございますけども、いまだにタブーを感じる方というのは多うございます。確かに、このタブーの語源というのはポリネシア語の月経を意味するタブなんだそうで、まあ何となく真正面から語りづらいというのも真実だというふうに思いますし、私も最初は、国会質疑の中で生理のことをやるときはどきどきしながら取り上げました。
 しかし、この生理がなければ人類の全てはありませんし、子供たちに正しい知識を備えてもらうのはリプロダクティブヘルス・ライツの観点で非常に重要だというふうに思います。大臣も娘さんいらっしゃいますけども、御家族、恋人、職場に子宮を持つ者、生理がある方がいれば、生理教育というのはみんなに受けていただきたい、もとい、いただくべきだというふうに思っています。
 その意味で、今回、骨太の方針に生理の文字が刻まれたこと、それから文科省予算でも命の安全教育が計上されたこと、とても大きいというふうに思いますが、生理教育でも性教育でも命の安全教育でも、ネーミングは何でもいいんです。とにかく子供たちには自分の体や性やそれらに関する知識を備えて、自分の意思で自分の生き方、人生を選択していってほしいなと思う次第です。
 そこで、大臣にお伺いいたします。
 これら骨太の方針、そして命の安全教育には、リプロダクティブヘルス、つまり妊娠することや産むことへの視点というのは感じるんですけども、リプロダクティブライツ、産むか産まないか、中絶に関しても十分な情報を得て、生殖に関する全てのことを自分で決められるという視点が乏しいように感じるんですが、いかがでしょうか。
092 末松信介
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国務大臣(末松信介君) 先生お話がありましたように、昨日もちょっと娘と話をしましたですね。やっぱり性に関して正しく理解して適切に行動が取れるようにするということは大変重要なことだと、基本だと思ってございます。
 この点で、第五次男女共同参画基本計画において、女性の心身の状態は年代によって大きく変化するという特性があり、リプロダクティブヘルス・ライツ、性と生殖に関する健康と権利のこの視点が誠に重要であると記載をされてございます。大事なことだと思います。
 御指摘の、例えば先生がお思いかもしれませんが、出産とか生理に関わる指導に関しましては、学習指導要領に基づきまして、保健体育科において、例えば中学校では、思春期には生殖に関わる機能が成熟して女子では月経が見られて妊娠が可能になること、高等学校では、思春期における心身の発達や性的成熟に伴う身体面、心理面、行動面などの変化に関わりまして健康課題が生じることを扱うなど、児童生徒の発達段階に応じた指導がなされてはございます。
 女性の版の骨太方針でありますこの女性活躍・男女共同参画の重点二〇二一年、これは令和三年六月十六日でございますが、においては、女性の生理と妊娠に関する健康について、生理に伴う様々な困難を相談しやすい環境の整備、この推進に関する項目が盛り込まれました。
 このため、令和三年十二月に都道府県の教育委員会、これは学校の立場ですけれども、都道府県教育委員会等を通じまして各学校に対して、健康診断を実施する際に、月経に伴う諸症状を抱える児童生徒等を的確に把握して、健康相談や保健指導を実施したり、必要に応じて産婦人科医への相談や治療につなげたりするなど、適切に対応いただくように周知を行ってございます。
 少し答弁広げました。
093 伊藤孝恵
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伊藤孝恵君 大臣が今御答弁いただいた、内閣府文科省厚労省が発表いただいた、それら非常にすばらしい政策が並んでいたにもかかわらず、それを不妊予防支援パッケージというふうにくくってしまって、大変不評を買って、今ネーミングが変わっていますけども。
 プレコンセプションケア、非常に大事です。コンセプション、受胎ですね。その将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うことだということで、今、国立成育の中には日本初のプレコンセプションセンターが開設をいたしました。この重要性はアメリカのCDCやWHOも提唱している考えで、日本も遅ればせながら伴走している形です。
 一方で、アボーションケア、アボーションというのは人工妊娠中絶ですけども、中絶や死産等における女性の心と体のケアについては、日本では一向に広がらない、これまたタブー視され、いまだに見過ごされている問題でもあります。事実、私、国立国会図書館で調べてみたんですけども、記事と論文というのはほとんどない、まとまった資料というのもありませんでした。
 この命の安全教育では、就学前の幼児から大学等において、また障害のある児童生徒等の状態に応じても、性犯罪、性暴力の加害者、被害者、傍観者をつくらないため、性犯罪、性暴力を未然に防止する目的で実施するというふうに書かれております。中学校になると、性暴力被害に遭った場合の対応まで教えるというふうに書いてありました。
 ここで、ピルのアクセシビリティーですとか緊急避妊薬、経口中絶薬の存在、安全な中絶、流産についてはどのように伝えていくのか、これ参考人で構いませんので教えてください。
094 伯井美徳
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○政府参考人(伯井美徳君) 命の安全教育における指導の内容、先生から御指摘いただいたとおりでございます。引き続きしっかりと対応していきたいと思っております。
 さらに、中高生が望まない妊娠や中絶により悩みを抱えている場合、一般的には学校では養護教諭スクールカウンセラーなど周りの大人たちに相談できる体制を整備して、生徒の安全確保の観点からしっかりと、そういう観点と学業継続に向けた教育上の配慮を行う、場合によっては医療機関を含む関係機関につなぐことなどの必要な対応を行うよう、各学校にも周知しているところでございます。
 本年三月に、厚生労働省より若者向けの健康相談支援サイト、スマート保健相談室が公開されております。このサイトでは体や性、妊娠などに関する正しい情報や相談窓口などを紹介しており、必要に応じてそのサイトを適切に活用いただけるよう、都道府県の教育委員会等を通じて各学校に周知をしたところでございまして、引き続き文科省としては、そういう相談体制の整備も含めてしっかり充実を図っていきたいと考えております。
095 伊藤孝恵
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伊藤孝恵君 ちょっと分からなかったので教えてください。じゃ、この命の安全教育ではアボーションケアについてもしっかり教える、それはスコープに入っているという御答弁でよろしかったですか。
096 伯井美徳
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○政府参考人(伯井美徳君) 発達段階に応じまして、人工妊娠中絶の心身への影響などにつきましても、高校の保健体育科の指導内容で、高校の学習指導要領の解説にもそうしたことも指導するよう取り扱っておりますので、先生御指摘のとおりだというふうに考えております。
097 伊藤孝恵
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伊藤孝恵君 これまで日本では、中絶や流産、死産をした女性のケアについては、母体保護法の支援対象であるか否かが不明確だったことから相談体制が整わなかったというふうにされておりまして、国や自治体の取組はほぼ皆無です。あったとしても、厚労省が令和三年六月十五日に出生前検査及び流産死産のグリーフケアに関する自治体説明会を開催するなど、自治体に対する流産や死産を経験した女性等への心理社会的支援等の体制整備が促されている、そういったところでありまして、当然ながら、医療現場とか助産師さんがケアに当たったとしても保険適用等はありませんし、今までそういったことを議論をしたこともない、聞いたことがないということでした。
 探しに探した結果、行政が補助を行った事例としては、御殿場市で一件、助産師による流産・死産・新生児死・中絶で子供を亡くした方へのサポート事業というのがありました。一方、世界では、ニュージーランドではこういった方々への三日間の忌引有給休暇を取得できるような、そういった法律ができたりしています。
 日本では年間十六万件以上の人工妊娠中絶が行われています。その是非はさておき、女性の心と体のケアの立ち遅れ、情報や教育の貧困、これに対応する必要があるというふうに思います。これをタブー視する必要はないというふうに思います。
 大臣には、タブー、子供たちにタブー視よりもはるかに大切な知識、選択肢があること、そういったものを贈るために御奮闘いただくことをお願いしたいと思い、最後に一言お願いいたします。取り組みます。
098 末松信介
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国務大臣(末松信介君) 今先生から十六万件の妊娠中絶の実態を伺いまして、やはり、遅れている面がございましたらきちっとやはり、学校はやっぱり授業数の問題がありますからなかなか保健体育できちっと取れる時間が少ないかもしれませんけれども、そういう場所でも最低限やらなきゃならぬことは、教えなきゃならぬことはきちっと教えていくという、このことは大事だと思います。
099 伊藤孝恵
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伊藤孝恵君 終わります。