日本も「中絶薬」の開発に参加していた!
ある論文から辿って、日本の研究者が妊娠初期と中期の「中絶薬」のWHOの開発プロジェクトに参加していたことを知りました。そこに出てきた研究者名でPubmed検索をしたら、この論文が出てきました。
たしか小野薬品がプレグランディン(中期中絶薬)を開発したのも1983年だったはずです。日本の研究者は初期中絶薬は作れず、世界では見向きもされなかったリスクの高い中期中絶薬を日本人女性に使ったのか……? というホラーストーリーになりませんように……。
あくまでも仮訳です。ご参考までに。名前もDeepLが付けていましたが、確認が取れました。坂元正一氏、木下勝之氏は医会会長経験者です。*1
Cervagem(ONO-8O2)の日本における第1期および第2期中絶への適用に関する臨床研究
佐藤和雄,木下勝之,坂元 正一
要旨
プロスタグランジン(PG)は,妊娠中の子宮収縮作用が強いため,陣痛誘発・増強に日常的に使用されている.オキシトシンとは異なり,PGは妊娠第3期だけでなく,妊娠第1期,第2期にも子宮を刺激する。これをもとに、中絶治療へのPGの臨床応用が進み、様々な経路で投与されるPGF2αの有効性が広く認識されています。しかし、主なPGは副作用を生じ、その作用時間は短いという欠点があります。これらの欠点を克服するために、PGの合成類似体の有効性と副作用が複数の研究者により研究されてきました1-7。その中で、16,16-dimethyl-trans-Δ2 PGE1 methyl ester (Cervagem, ONO-8O2) は、PGF2αの100倍の子宮収縮を誘発し、子宮内注入により早期妊娠を停止させる効果が確認された8-9). しかし、より簡便で受け入れられやすい投与経路の開発が進められている。1977年、Karimら10は、ONO-802の経膣投与が、50人中46人の患者の超早期妊娠を最小限の副作用で終了させるのに有効であることを示しました。この知見は、その後、他の研究者11-13によって、妊娠の最初の2学期において確認されています。キーワード
子宮収縮
子宮出血
子宮頸管拡張
胞状奇胎
妊娠期間
*1:谷口弥三郎会長 1948~1963 15年間、森山豊会長 1963~1989 27年間、坂元正一会長 1989~2006 17年間、寺尾俊彦会長 2007~2012年 6年間、 木下勝之会長 2012~2022年 11年間 参考 https://okumi.hatenablog.com/entry/2022/09/24/170415