リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

国立国会図書館のレファレンス

忘備録

フランスの「治療的中絶」が合法化された法律名と年代、それ以前の刑法堕胎罪についても。一部引用。

1. ご質問内容1には、「フランス民法第87条」とありましたが、補足の部分には、当該条文の内容として「治療的人工妊娠中絶」との記述もありました。調査済み資料(1)pp.204-205.の記述によれば、1810年刑法第317条(堕胎罪)を改正する1939年7月29日のデクレ第87条が「治療的堕胎」の罪を免ずるものであったとされています。これらのことから、お探しの「フランス民法第87条」の条文とは、この1939年7月29日のデクレ第87条の条文であるとして調査しました。

1939年7月29日のデクレ第87条の条文は、1939年7月30日付け官報で確認できます[資料1]。また、フランス国立図書館電子図書館Gallicaにおいて、1939年7月30日付け官報の画像でも確認できます[資料2]。なお、1951年刊行のフランス刑法典のコメンタールにおいても、1810年刑法第317条を改正する1939年7月29日のデクレ第87条の条文を確認できます[資料3]。

こういうレファレンスを効果的に使うノウハウを知りたいので、とりあえず事例として貼り付けておきます。

○質問1.「Decret- loi du 29 juilet 1939」によって制定された「公衆衛生... | レファレンス協同データベース