リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

早期妊娠終了のためのミフェプリストン(RU486)単独またはプロスタグランジンアナログとの併用:レビュー

Fertility and Sterility 1991 Sep;56(3):385-93. doi: 10.1016/s0015-0282(16)54527-0.

Mifepristone (RU486) alone or in combination with a prostaglandin analogue for termination of early pregnancy: a review
Avrech et al. (1991)
Mifepristone (RU486) alone or in combination with a prostaglandin analogue for termination of early pregnancy: a review - ScienceDirect

サマリーを仮訳します。

プロゲステロン薬であるRU486を単独で、あるいはPGアナログのうちの1つと組み合わせて投与することにより、妊娠初期の中絶を医学的に行うことができるため、従来の外科的中絶に伴う母親の疾病率と死亡率が大幅に減少します。妊娠初期にRU486を単独で投与すると、60%から85%の症例で完全な中絶を誘導し、プロスタグランジン類似体、ゲメプロストまたはスルプロストンと組み合わせると、95%から99%の成功率に達します。また、RU486は子宮外妊娠の内科的治療にも有用であると考えられています。性交後避妊薬としての使用も提案されていますが、RU486が月1回の避妊に使用できるかどうかについては、さらなる研究が必要です。