リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

荻野美穂著『「家族計画」への道』

本日入手。副題は「近代日本の生殖をめぐる政治」岩波書店です。300ページを超える大著で3400円というのは安い。売れるという見込みがあるのと、翻訳ではなく単著だからなんでしょうね。うらやましい。

オビの文章は次のとおり。

ヤミ堕胎や
子捨てから、
避妊と
合法的な中絶へ――。

「産む産まないは女が決める」
と日本の女たちが言えるように
なるまでの長い道のり、そして
その後の問題を、多くの証言を
丹念にたどりながら浮彫にする。

ノーグレン『中絶と避妊の政治学』と互いに補い合うようにリサーチしているので、戦後日本の生殖と性の状況について理解が深まります。細かく読んでいったら、主張の食い違いも出てきそうですが……今は残念ながらそこまで読んでいる余裕はありませんので、ご紹介のみ。

「家族計画」への道―近代日本の生殖をめぐる政治

「家族計画」への道―近代日本の生殖をめぐる政治

 
中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策

中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策

  • 作者: ティアナノーグレン,Tiana Norgren,岩本美砂子,塚原久美,日比野由利,猪瀬優理
  • 出版社/メーカー: 青木書店
  • 発売日: 2008/08/01
  • メディア: 単行本
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