リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

中絶薬RU486(ミフェプリストン)開発者の話をじかに聞ける勉強会

6月8日に開かれた性と健康を考える女性専門家の会の総会シンポジウムで,私は「女性の人権と選択−中絶技術の観点から」というタイトルで,日本の中絶技術は「時代遅れ」のものになっており,海外の女性ボランティア団体が日本を「安全な中絶を得られない国」の分類に入れたこと,世界で急速に広まっている「中絶薬」について(政府関連団体も含み)日本では誤った情報が流通していること,インターネットを通じて容易に入手できるアジア製の薬は精度の悪いものも交じっている/使い方を間違える例も見られることなど,数々の問題提起を行いました。

このたび,性と健康を考える女性専門家の会と女性医療ネットワークとの共催で,RU486(ミフェプリストン)の開発者ドクター・ウルマンからじかにお話を伺える機会を提供してくださいます。個人的にもとても楽しみにしています。めったにない機会ですので,興味のある方はもちろん,マスコミの方もぜひお見逃しなく。

9月21日(土) 18:00〜20:30 勉強会のお知らせ

【プログラム】

勉強会テーマ:「経口中絶薬を知る~女性に優しい人工妊娠中絶とは?〜」

性と健康を考える女性専門家の会では、「法的思考からリプロダクティブヘルスを考える」「堕胎罪から考える法とジェンダー」という2つの勉強会を経て、6月に総会シンポジウム「人工妊娠中絶を取り巻く現状」を開催いたしました。
この流れの中で考えたことは、『本当に女性に優しい人工妊娠中絶ってなんだろう?』ということです。
 日本は人工妊娠中絶に寛容な国である一方、当事者である女性には、決して優しいとはいえません。本当に寛容であり優しいということはどのようなことなのか、経口中絶薬を正確に知り、私たちにとってどのように活用できるものなのか、一緒に考えていきませんか。今回は「NPO法人女性医療ネットワーク」との共催で開催いたします。
出席者の方と交流ができるように討論の時間も設けました。多くの方のご参加をお待ちしております。 

日時: 2013年9月21日(土)18:00~20:30

場所:朝日エル会議室TCATホール (東京メトロ半蔵⾨線 水天宮前駅 直結)

内容:講演「ミフェプリストン及びミソプロストールによるメディカル・アボーションに関する最新情報」

André Ulmann M.D., Ph.D.アンドレ・ウルマン博士 ミフェプリストン開発者)(遂次通訳付き) パリVII大学にて医学士号、パリVI大学にて医学博士号取得。腎臓専門医/内科医。 リプロダクティブ・ヘルスのエキスパートとして国際的に知られる。緊急避妊ピル「ノルレボ」を開発。自身が現在会長を務めるHRAファーマを始め、多くの医薬品、医療機器及び企業のグローバルな開発、発展及普及に貢献している。

申し込み:定員: 60名(定員になり次第締め切りますのでお申し込みはお早めにお願いいたします)

お申込み先は, 「性と健康を考える女性専門家の会」でご確認ください。

女性医療ネットワークの「現在受付中のセミナー」にもこのイベントの案内があります。ご参照あれ。