リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

都道府県比較 中絶比

「都道府県別統計とランキングで見る県民性」というサイトに,都道府県別届出数のランキングと,対女性人口比があったので,メモしておきます。中絶率の分布図もあり,傾向が一目でわかる。

サイト主さんは,次のように分析しています。

10歳〜49歳女性1万人あたり中絶件数が最も多いのは鳥取県で103.03件。以下、熊本県佐賀県、福岡県、高知県と続いている。一方、最も少ないのは奈良県で37.72件。1位鳥取県の1/3の件数だ。この他、山梨県、千葉県、埼玉県、神奈川県などが下位となっている。

分布図を見ると九州・四国・中国・東北で中絶が多い。

相関ランキングを見るとデキ婚率や高校生求職率と正の相関があり、20代男性未婚率や20代女性未婚率、出産年齢と負の相関がある。

これは、高卒で働く若者が多く、若いうちに結婚して子どもを産む地域で人工妊娠中絶が多いことを意味している。九州・四国・中国・東北は若いころからセックスする機会が多く、それがデキ婚や中絶につながっていると考えてよさそうだ。

奈良県が最下位というのは少々意外。