リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

Realizing abortion law and policy reforms: Lessons from six country case studies

どうすれば中絶法や中絶政策を改革できるか~6か国から得た教訓

その6か国とはコロンビア、エチオピア、ガーナ、ポルトガル南アフリカウルグアイ~これらは長い間中絶が禁じられてきたけれども、最近になって中絶を合法化したり、アクセスしやすくするなどの変化が見られた国々で、この報告ではこれらの国々に見られた特徴や諸策が挙げられています。

・政治的意志とローカル・オーナーシップ(当事者主義)が鍵を握る
・中絶のスティグマやケア提供の拒否に対処する
・人権に関する法的改革
・公衆衛生に関する徹底的な議論を通じて安全な中絶へのアクセス改善の必要性を正当化する
・それほど訓練を必要とせず医療者からの抵抗も少ない中絶薬を導入する
・レイプや心理的状態の証拠とか親や配偶者の承諾といった制約をなくし、当事者の申請だけで中絶を受けられるようにすること(「オンデマンド」という)
NPO団体や市民団体などが中絶提供の中心的役割を担うこと
等々。

英語ですが、こちらで読むことができます。