リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

口ばかりのリプロはもういい 具体策を!

日本の避妊ピル事情&ミニピルのこと

避妊ピルのことを調べていたら、ちょっと古いけど興味深いサイトを見つけました。海外から日本に来た方が、「日本でサバイブする方法」の一環として、日本のピル状況をまとめたものです。こうやって見ると、本当に日本は「ないもの」だらけ。いやになる。

ここでミニピルの話が出ていたのでちょっと調べてみたらMAYO Clinicに分かりやすい説明がありました。

それによると、通常の避妊ピルはプロゲステロンエストロゲンの両方が含まれているけど、ミニピルはプロゲステロンのみでエストロゲンが含まれないため、授乳中の人や血栓ができやすい人、エストロゲンで副作用の出る人などに有効なのだとか。つまり、日本ではミニピルがないために避妊ピルを使えない人たちもいるってことになります。

日本女性の選択肢はやっぱり限られてるし、料金は高くて薬屋で買えないなどアクセシビリティが悪すぎる。政府には、リップサービスの「リプロダクティブ・ヘルス/ライツ」を唱えるばかりでなく、RHRを実現するための具体策を打ちだしてほしい。そもそも、「産む機能」しか保証しないという発想が人権としての(つまり、一人一人の女性のための)リプロダクティヴ・ヘルスとリプロダクティヴ・ライツに反しているということを知るべきだ。