リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

胎児の遺体を放置容疑で逮捕の女性、不起訴処分

女性が参政権さえもっていなかった時代に家父長の利益を守るために作った刑法堕胎罪は見直すべき。

CBCニュースより

 名古屋市中区のビルに胎児の遺体を入れたスーツケースを放置したとして逮捕された20歳の女性について、名古屋地検は不起訴処分としました。

 不起訴となった中区の風俗店従業員の20歳の女性は先月11日、中区栄のビルの通路に、妊娠5か月ほどの胎児の遺体を入れたスーツケースを置き去った死体遺棄の疑いで逮捕されました。

 女性は容疑を認め、胎児について中絶した自分の子どもだと話していました。名古屋地検は1日付で女性を不起訴処分にしました。起訴猶予とみられ、理由については「諸般の事情を考慮した」と説明しています。

今回は不起訴処分になっているけど、この種の事件が発生するたびに浮かぶのは、「罰する前に保護では?」という思い。今回は20歳だが、未成年の場合はなおさらだ。そして「相手の男は何してる?」という疑問。風俗店勤務なら通常は避妊をしているはず。恋人が相手? 

何にしても女性のみが責任を問われるのはおかしい。女性が参政権さえもっていなかった時代に家父長の利益を守るために作った刑法堕胎罪は、強姦罪同様に見直すべきだ。