リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

新型コロナウイルス感染症が女性の健康にもたらす深刻な影響

国際人口基金UNFPA)が予測

2020年4月28日の国際人口基金日本事務所のプレスリリース(日本語版)によると:

UNFPAの主な予測
●ロックダウンが6か月間続き保健サービスに関する深刻な崩壊が起きた場合、114の低中所得国で4,700万人もの女性が近代的な避妊具・薬を入手できなくなり、700万もの望まない妊娠が起こる。ロックダウンが3か月間延長される毎に、さらに最大200万人もの女性が近代的な避妊具・薬を使用できなくなる。
●ロックダウンが少なくとも6か月間続いた場合、ジェンダーに基づく暴力が3,100万件増加する。ロックダウンが3か月間延長される毎に、さらに1,500万件のジェンダーに基づく暴力が増加する。
●COVID-19への対応のため、女性性器切除(FGM)を防止するための事業が中断され、本来なら予防できていた200万件のFGMが今後10年で発生する。
●COVID-19により児童婚をなくすための取組が中断され、2020年-2030年の間に、本来なら回避できていた1,300万件の児童婚が発生する。

原文はこちら:Impact of the COVID-19 Pandemic on Family Planning and Ending Gender-based Violence, Female Genital Mutilation and Child Marriage
www.unfpa.org