リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

本会期で11回目―全6人の国会議員が質問

中絶、緊急避妊、不妊治療など、リプロについて

本日の厚労委員会で福島みずほさんが質問に立ち、本国会で11回目のリプロ(中絶、避妊、緊急避妊等々)に関する質問になりました。

これは画期的なことですが、政府参考人渡辺由美子氏(子ども家庭局長)が一貫として「胎児の生命」に関する国民のコンセンサスがないとの答弁を3回繰り返しています。

配偶者同意要件については、かなり攻め込めている印象であり、また経口中絶薬の安全性や安価であることなども明るみに出ました。一方で、搔爬は旧く危険なイメージであることも共有されたように思います。(医会からもっと反論が出るかと思っていたのですが、日本における「搔爬」に張り付いたスティグマのために、手出しできなかったようです。)

緊急避妊薬に関しては「性教育」について必要性をプッシュするだけでなく、具体的な進め方などにも言質を取っておきたいところです。医会が妥協案としてもちだした「海外調査」の問題性は、今後も、もっと問うていく必要があると思います。