リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

女性差別撤廃に向けた2010年代の国連の動向

女性の中絶権確立に至った経緯の忘備録

時系列にまとめてみた

1993 ウィーン会議
1994 カイロ会議(ICPD)
1995 北京会議
1999 ICPD+5
1999.6 国連第21回特別セッション A/RES/S-21/2 
2000 北京+5
2000 MDGs
(2003 WHO 「安全な中絶」)
(2010.1.20-23 第1回IWAC)
2010 北京+15
2010.7.2 国連総会 UN Womenの創設決定
2010.10.8 国連人権理事会女性差別撤廃」に関する決議 A/HRC/RES/15/23
2012.4.5 法と慣行における女性差別問題に関するワーキング・グループ(WG)
     第1回報告書  A/HRC/20/28
2012.9.28 持続的な開発に関する国連会議
(2012 WHO 「安全な中絶第2版」)
(2013.2 第2回IWAC)
2014 ICPD+20
2014.2.25 子どもの権利条約委員会 ホーリーシーの第2回定期報告に対する総括所見
     聖職者による子供に対する性虐待問題への対処を求める
2014.12.  「セクシュアル&リプロダクティブ・ヘルス・ライツに関するホーリーシー:立場は保守、対応はダイナミック」Amy L Coates他(Reproductive Health Matters誌)
2015 SDGs Target 3.7: Universal access to sexual and reproductive care, family planning and education
2015.4.2 WG報告書   A/HRC/29/40 「文化における/家族内での女性差別」の問題
2016.4.8 WG報告書 A/HRC/32/44 「女性の健康権を国家が保障すべき」
2016.5.2 社会権規約一般勧告22 E/C.12/GC/22
2016.6-7 UN第32セッション 決議ラッシュ
2016.8.4 WGアメリカ調査報告書
2017.3.16 「すべての人の文化的権利の享受と文化的多様性の促進」決議*1
2018.5.14 WG報告書 A/HRC/38/46 中絶の二項対立を否定*2
(2019.2 第4回IWAC)
2019.6.25 WGポーランド訪問報告書
2019.9.3  自由権規約一般勧告36 CCPR/C/GC/36

2020.6 北京+25
2021.4.28 WG報告書「危機における女性と少女の権利保障」

とりあえず今日見ていたURLをメモっておきます。(漏れもありそう……)

2010

2012

2015

2016

2016


2017

2018

2019

2019

2021


Human Rights Documents

*1:草案:アルジェリアキューバ北朝鮮エクアドルニカラグアベネズエラ *2016~17年頃「家族」の独立性に関する決議があいつぐ

*2:36. 現在の言説では、中絶に関する政策検討の中心に女性の人権を据える必要性があることは、レトリックと政治力を背景とした女性と胎児という2つの主体の権利の間に対称的なバランスがあるとする議論によって分かりにくくされている。しかし、国際人権法にはそのような争いはない。国際人権法で認められている人権は、生まれた後の人に与えられるということは、1948年の世界人権宣言で確立され、市民的及び政治的権利に関する国際規約でも支持されている。世界宣言の第1条は、すべての人間は生まれながらにして自由であり、尊厳と権利において平等であると規定している。受精の瞬間に人格は始まると信じる者は、自分の信念に従って行動する自由を有するが、自分の信念を法制度を通じて他人に押し付けることはできない。