リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

健康な子宮・卵巣を、営利のために摘出 病院ぐるみの犯罪の被害者となって

富士見産婦人科病院被害者同盟 小西熱子さん 2014年12月17日

重要な証言・資料です。

健康な子宮・卵巣を、営利のために摘出 病院ぐるみの犯罪の被害者となって

正直、ここまで酷かったとは知りませんでした。

不同意子宮摘出、不同意卵巣摘出という断じて許されない暴力。英語で報じたものを探したけれども見当たらず、これほどの事件が海外で知られていないことにも驚く。旧優生保護法の強制不妊手術以上のリプロダクティブ・ヘルス&ライツの侵害なのに、ほとんどお咎めなしだったというのも、全くもって信じがたい。


以下の講座の一環として語られたものだということがわかりました。
2014秋 公開講義#11   毎週水曜 19:45~21:15「語りはじめたご本人に学ぶ~常識を疑う・社会を変える・政策を変える~」(大学院授業名・現場に学ぶ医療福祉倫理)

さらに資料があります。
富士見産婦人科病院だけの、特殊なことだろうか? 佐原まち子(MSW)MSWとは医療ソーシャルワーカー「社会福祉士資格、または精神保健福祉士資格という国家資格取得者の総称として「ソーシャルワーカー」という呼称があり、その中でも医療機関で働いている人たちのことを、医療ソーシャルワーカー、メディカルソーシャルワーカー(MSW)と呼んでいます。」


『富士見産婦人科病院事件 私たちの30年のたたかい』(富士見産婦人科病院被害者同盟・原告団編)の史料によると、富士見産婦人科病院への民事訴訟で患者側の勝利が確定したのが2004年、医道審議会が院長の医師免許取り消し処分を決め、院長が処分取り消しを求めて裁判を起こしたのが2005年、院長が最高裁判決で敗訴したのは2009年だったそうです。1980年の事件発覚からここまでくるのに実に29年もかかりました。