リプロな日記

中絶問題研究者~中絶ケア・カウンセラーの塚原久美のブログです

2017年12月医会第115回記者懇談会

医会の研修 個別指導までしているのは知らなかった!

偶発事例報告事業 平成28年の事例解析結果


偶発事例報告事業や産科医療補償制度に関して、医会の石渡勇現会長は、よく名前が挙がっていた。改めて探してみると……けっこうある。

日本母体救命システム普及協議会

J-CIMELS について
ご挨拶
日本母体救命システム普及協議会

代表 石渡 勇

妊産婦死亡・脳性麻痺等に代表される悲惨な偶発事例は患者側にとっても、医療側にとっても、誠に心痛むものであります。少しでも、偶発事例の発生を減らしていきたい。これは、誰もが願うことであります。

日本産婦人科医会(以下、医会)は2004年から偶発事例報告事業を、2010年から妊産婦死亡報告事業を開始し、同時に麻酔科・救急等、他科との連携のもと妊産婦死亡症例評価検討委員会を組織し、事例の収集・分析・評価をするとともに毎年「母体安全への提言」を発刊し、再発防止・医療の質の向上に努めてきました。しかし、一次医療機関から高次医療機関に母体搬送される妊婦の約1/3は高次医療機関到着前に心肺停止状態になっており、まだまだ改善の余地はあります。また、周産期医療体制は充実してきたとはいえ、円滑な母体搬送が行われるよう、さらなる改善が求められます。さらに、周産期管理のなかで母体急変の初期兆候を的確に把握して早めに対応することは特に重要で、このことが周産期センター等高次医療機関への早い段階での母体搬送につながると考えられます。

2015年7月、産科医、救急医、麻酔科医、助産師、看護師等あらゆる職種の周産期医療関係者に標準的な母体救命法を普及させると共に、効果的な母体救命医療システムの開発とその実践を促進すること、及びこれによる妊産婦への質の高い医療の提供と周産期医療の向上を通じて社会の福祉に貢献することを目的に、日本母体救命システム普及協議会(Japan Council for Implementation of Maternal Emergency Life Support System: J-CIMELS:)が設立されました。J-CIMELSは日本産婦人科医会、日本産科婦人科学会、日本周産期・新生児医学会、日本臨床救急医学会、日本麻酔科学会、京都産婦人科臨床救急研究会、妊産婦死亡症例検討評価委員会の7学会・団体、さらに日本看護協会日本助産師会、日本助産学会3つの協賛団体から構成されています。主な活動は母体救命のための研修会(J-MELSコース)を開催することであり、全国で開催されるように発展しました。

2020年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界的に猛威を振るい、今世紀最大のパンデミック感染になることは間違いありません。ワクチン、特効薬がない現在、日本では、感染予防のために、3密(密閉された場所で、密集する集会、密接な環境)を避ける自粛した行動をとることが求められています。そのため、現在、研修会の開催が全国的に中断しています。これまでに研修会は全国すべての県で開催され、本年3月までの延べ受講者数はベーシックコース15,146人、アドバンスコース414人に達しました。これらの活動を通じ、産科危機的出血による死亡は1/3に減少しました。また、無痛分娩関係学会・団体連絡協議会(JALA)の活動にも全面的に協力し、硬膜外鎮痛急変対応コースをJ-CIMELSの研修会に組み込み、JALAと共同で開催しています。

関係各位の絶大なるご支援とご協力に深く感謝するとともに、妊産婦死亡および後遺症削減のための本協議会の継続的な活動になお一層のご高配をお願い致します。

2020年9月

[https://www.jalasite.org/doc/wp-content/uploads/2018/12/6.-%E7%84%A1%E7%97%9B%E5%88%86%E5%A8%A9%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B8%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%88%E5%8F%8E%E9%9B%86%E3%80%80%E4%BF%AE%E6%AD%A3%E7%89%88.pdf:title=平成 29 年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働特別研究事業)
「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」
研究代表者 海野信也(北里大学病院長)
検討課題(4)報告書
「無痛分娩の安全性向上のためのインシデント・アクシデントの
収集・分析・共有方法に関する検討」
研究分担者 石渡 勇 (石渡産婦人科病院・院長)]

平成 29 年度厚生労働行政推進調査事業費補助金(厚生労働特別研究事業)「無痛分娩の実態把握及び安全管理体制の構築についての研究」総括研究報告書
研究代表者 海野信也(北里大学病院長)
研究分担者
石渡 勇(石渡産婦人科病院・院長)
板倉敦夫 順天堂大学医学部・教授

平成25年の会員研修会の内容1

第29回水戸周産期懇話会
母体安全への提言2012~原因分析からみた医療安全対策~(石渡産婦人科病院院長_石渡勇)
常位胎盤早期剥離UPDATE(日本医科大学教授_中井章人)


第30回水戸周産期懇話会
子宮破裂、特にTOLACとの関係(石渡産婦人科病院院長_石渡勇)


平成24年度家族計画・母体保護法指導者講習会伝達講習会
日本の中絶の現状、中絶手術事故と留意点(茨城県医師会母体保護法指定医師審査委員会委員長_石渡勇)

平成23年の会員研修会の内容1
1)医療事故削減戦略システム~事例から学ぶ医療安全(茨城県医師会副会長 石渡勇)
1)産科医療補償制度におけるCPの再発防止について(石渡産婦人科病院 石渡勇)
1)産科医療補償制度再発防止に関する報告書の解説(石渡産婦人科病院 石渡勇)

平成⚒⚒年度日本医師会医療事故防止研修会
−医療事故削減戦略システムのセカンドステージに向けて−
●日時:平成22年12月12日  ●場所:日本医師会館(大講堂)
広島県医師会常任理事 天野國幹

産婦人科における医療事故報告制度
講師:茨城県医師会 副会長
 石渡勇

茨城県医師会の副会長されてたのね……と思って経歴を探してみました。
石渡研究室
慶応を出てほどなく臨床現場に入ったのに、研究も長年続けてこられた本当にすごい方でした!

略歴
1946年 誕生
1971年 慶応義塾大学医学部卒業、同医学部産婦人科教室入局
1977年 石渡産婦人科病院 副院長就任
1989年 石渡産婦人科病院 院長就任
2020年 医療法人石渡会石渡産婦人科病院 理事長兼病院長就任
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本臨床細胞学会 細胞診専門医
Fellow of International Academy of Cytology (FIAC)
Member of International Academy of Cytology (MIAC)
現在の役職:2021年9月現在
日本産婦人科医会会長
産科医療補償制度再発防止委員会委員長代行
医療事故調査・支援センター「総合調査委員会」委員
無痛分娩関連学会・団体連絡協議会副議長
日本母体救命システム普及協議会代表
茨城県総合がん対策推進計画検討委員会副委員
茨城県エイズ・STD対策委員
妊産婦死亡検討評価委員
茨城県被害者支援センター理事
慶応義塾大学産婦人科教室同窓会常任理事
日本医師会母子保健委員会委員
茨城県成人病検診管理指導協議会子宮がん部会委員
茨城県総合健診協会理事
過去の経歴
茨城県医師会副会長
日本医師会理事
茨城県災害医療コーデイネーター
所属学会
日本産科婦人科学会
日本生殖医学会
日本受精着床学会
日本臨床細胞学会
日本周産期・新生児医学会
日本婦人科がん検診学会
日本癌学会
日本癌治療学会
日本ヒト細胞学会

受賞歴
2004年 茨城県知事賞(地域医療に貢献)
2007年 世界体外受精会議記念賞
2012年 保健文化賞
2011年 日本対がん協会
2020年 旭日双光章